【民進党統一会派問題】希望の党には冷たいが、立憲民主党には永遠の“片思い”か

在籍議員が減った今も、まとまらない民進党(写真:Natsuki Sakai/アフロ)

反対が多い希望の党との統一会派結成

 混乱は収束しそうにもない。12月20日午後、民進党は党本部で両院議員懇談会を開催した。12月16日に開かれた全国幹事会では党改革について、現状維持派が最も多かった。さらに来るべき2019年の統一地方選に向けて、立憲民主党と希望の党に統一会派結成を呼びかけてほしいとの結論が出ている。

 よってこの日の両院議員懇談会では、両党に統一会派結成を呼びかけることについて議論された。延べ25名が発言したが、希望の党との統一会派結成については、反対意見が多かったようだ。

 理由は、希望の党と民進党の間に憲法問題や安保法制についての見解の差があることだ。またメンバー間の隔たりも大きい。

参議院では希望の党には中山恭子議員、行田邦子議員と松沢成文議員の3名が所属しているが、中山氏と松沢氏は保守系の思想の持ち主で、リベラル派の多い参議院民進党とは肌があわない。行田氏はかつて民進党の前身の民主党に所属していたが、「政策路線や理念が大きく変質してしまっている」と2012年7月に離党した。こちらは民進党にとっては「裏切り者」という存在で、懇談会では「あの人たちは仲間ではない」という意見も出たという。もっとも希望の党の支持率は1~2%台。とても50名の国会議員がいる政党とは思えない数字だ。民進党にとって組んだとしても得にはならない。

立憲民主党に対しては強い仲間意識

 一方で10%前後の支持率を持つ立憲民主党との統一会派結成については、反対する声は少なかった。むしろ「立憲民主党は、民進党が作った政策で衆院選を戦った」と好意的なものもあったようだ。

 なお立憲民主党の枝野幸男代表は他党との統一会派結成について消極的であるという報道もあるが、これについて民進党執行部は「立憲民主党の真意は報道されているのとは違う」と含みを持たせる認識を表明。岡田克也元代表を通じて話し合いの場を持つ予定という。

 もっとも「統一会派の枠組みだけを先に論じても無意味。先に党としての考えを明らかにすべきだ」という意見も多く、26日の両院議員総会および全国幹事会など合同会議で提示することになった。

結局はまとまらず、地方組織は不安がつのる

 だが一部ではさらなる離党の動きもあり、党内情勢は不安定なままだ。26日に開かれる合同会議で結論が出るとは限らず、翌年に持ちこされる可能性もある。

岡田氏など幹部は2016年3月に結党し、同年7月に参院選を戦ったという民進党の例と比べれば、2019年夏に予定されている参院選までは十分に時間があると余裕を見せる。しかし地域組織の設立に逸る立憲民主党の動きなどに、民進党の地方議員は焦りを見せる。

「他の政党は着々と準備を整えているのに、我々は何を御旗に動けばいいのかわからない」

 結局は決められず、まとめきれない。民進党はそのDNAだけは健在なようだ。