Yahoo!ニュース

プロ野球、本日開幕。昨年のパの覇者、オリックスのスタメンは?

阿佐智ベースボールジャーナリスト
オリックス・バファローズのパ・リーグ連覇はなるか?

 今日25日、プロ野球のペナントレースが開幕する。すでに解説者たちによる恒例の順位予想も出そろっているが、今年もパ・リーグは予想が難しいようだ。順当に行けば、昨年の覇者・オリックスが優勝候補の最右翼に挙げられることが多いはずだが、その予想をする解説者は決して多くはない。先発投手陣は盤石だが、打線には不安が残るというのがファンの多くも感じているところではないだろうか。オープン戦終盤の戦いぶりは、「決定力不足」が解決されていないことを露呈していた。開幕を前にベテランスラッガー、T-岡田が足の故障で離脱。12年ぶりの開幕戦勝利に向けて暗雲が立ち込めている。それでも、8勝7敗と勝ち越したオープン戦を見る限り、若手選手の台頭なども見られ、連覇に向けての好材料も多くみられた。ここでは開幕戦を前に、スターティングラインナップを予想してみたい。

センター経験者が打線のスパイス?

 1番は昨年リードオフマンの座をつかんだ福田周平で確定と言っていいだろう。オープン戦も14試合で14安打、打率.318と好調でその勢いのまま開幕を迎えることができるようだ。ただポジションに関しては、昨年のセンターからレフトに回るだろう。昨年はセカンドから外野へのコンバートということで、打球への反応に不安があったが、オープン戦を見る限り、持ち前の野球センスでその部分は克服したように見える。ただ、肩に難があり、オープン戦でも相手チームは福田のところに打球が飛ぶと、積極的に次の塁を狙っていた。そのことも踏まえてのレフトへの配置転換だと思われるが、では、誰が外野の要であるセンターの守備につくのかとなれば、かつてこのポジションに座っていた後藤駿太を推したい。

 2013年から5シーズン、規定打席には届かなかったものの、外野のレギュラーとして主にセンターを守っていた後藤だったが、課題のバッティングを克服できず、ここ数年は低迷していた。しかし、オフの打撃改造がはまったのか、オープン戦ではヒットを量産。23打数10安打の打率.435を残した。

オリックス不動のサードと言っていい宗
オリックス不動のサードと言っていい宗

 後藤の後、有望株としてセンターのポジションを与えられたのが宗佑磨だったが、彼もまたその与えられたチャンスを生かすことができず、ある意味背水の陣で臨んだサードで昨年ブレイクを果たした。初めて規定打席数に到達した昨シーズンは、ベストナイン、ゴールデングラブ賞のダブル受賞で一気にパ・リーグを代表する三塁手となった宗だが、上半身のコンディションが整わず、少々出遅れ、オープン戦序盤は、大卒ドラ2ルーキーの野口智哉(関西大)やベテランの西野真弘らにアピールの場を与えるかたちとなった。しかし、中盤以降ラインナップに名を連ねるようになると、他の選手との力の差を見せつけた。オープン戦の打率は.267にとどまったが、8安打のうち長打が4本と力強さが光った。打順は様々なところを試されたが、開幕は昨年と同じ2番に座って福田とのコンビを組むのではないだろうか。

チームの浮沈のカギを握るクリンナップ

 3番吉田正尚、4番杉本祐太郎のコンビは今年も不動と言っていいだろう。オープン戦のとくに終盤はバットが湿りがちで、吉田は.167、杉本も.233の低打率に終わり、ともにホームランもなしだったが、他に代わりはいない。このふたりのバットがオリックス連覇の鍵を握っているといって間違いないだろう。「本番」での本領発揮に期待したい。

 ふたりのポジションについてだが、昨年故障もあり、オフには両足首を手術した吉田については、春先の寒さも考えると、指名打者が妥当だろう。杉本については、故障離脱のT-岡田に代わってのファーストも考えられるが、岡田の代わりを務めるだろうラベロとの兼ね合いを考えると、ライト杉本、ファースト、ラベロの方がいいのではないだろうか。ファーストには、オープン戦で福田、杉本に次ぐ44打席を与えられた若手のホープ、太田椋を起用することも考えられるが、ファースト守備には不安が残る。昨年はセカンドで開幕レギュラーをつかんだものの、結局、ベテラン安達了一の壁を越えることはできなかった。今年のオープン戦も、セカンド、ファーストの他、サードでも起用され、チャンスを与えられたが、打率.200に終わり、攻守ともに首脳陣の期待に十分応えたとは言えなかった。

内野の様々なポジションでチャンスを与えられた太田だったが、オープン戦では首脳陣の期待に応えたとは言えなかった。
内野の様々なポジションでチャンスを与えられた太田だったが、オープン戦では首脳陣の期待に応えたとは言えなかった。

 吉田、杉本に続く5番には、オープン戦打率.321でホームランも1本放っている紅林弘太郎を推したい。昨シーズン終盤に吉田の戦線離脱に伴い3番を務めた経験は今シーズンにも生かされるはずだ。守りを見てもフィールドでの落ち着きも出、日本球界に久しく出なかった大型ショートへの期待は高い。

 セカンドには、やはり安達が入ると思われるが、オープン戦でセカンド、ショートの守備で再三スタンドをわかせていた宜保翔のサプライズ選出もあるかもしれない。

正捕手争いの行方は?

 昨シーズンは併用ながらも打撃のいい伏見寅威に軍配が挙がった正捕手争いだったが、若月健矢との併用は今シーズンも続きそうだ。オープン戦見る限り、打率.429をマークした若月が一歩先んじている。開幕戦に関しては、エース、山本由伸との相性から若月がスタメンに名を連ねることは間違いないだろう。

 いよいよ今日からは「本気モード」突入。連覇を目指すオリックス・バファローズは絶対的エース、山本を立ててベルーナドームでの西武戦を全力で取りにいく。

オリックス・バファローズ2022年開幕戦予想スタメン

1番レフト    福田周平

2番サード    宗佑磨

3番指名打者   吉田正尚

4番ライト    杉本裕太郎

5番ショート   紅林弘太郎

6番ファースト  ラベロ

7番セカンド   安達了一

8番キャッチャー 若月健矢

9番センター   後藤駿太

投手       山本由伸

(写真は筆者撮影)

ベースボールジャーナリスト

これまで、190か国を訪ね歩き、23か国で野球を取材した経験をもつ。各国リーグともパイプをもち、これまで、多数の媒体に執筆のほか、NPB侍ジャパンのウェブサイト記事も担当した。プロからメジャーリーグ、独立リーグ、社会人野球まで広くカバー。数多くの雑誌に寄稿の他、NTT東日本の20周年記念誌作成に際しては野球について担当するなどしている。2011、2012アジアシリーズ、2018アジア大会、2019侍ジャパンシリーズ、2020、24カリビアンシリーズなど国際大会取材経験も豊富。2024年春の侍ジャパンシリーズではヨーロッパ代表のリエゾンスタッフとして帯同した。

阿佐智の最近の記事