コロナ禍により8月末から休止を余儀なくされていた九州アジアリーグ(KAL)だが、9月9日から四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスを迎えての交流戦から活動を再開。大分別大興産スタジアムでの初戦(対大分B-リングス)、翌日のリブワーク藤崎台球場(対火の国サラマンダーズ)での2戦目ともKAL勢が勝利した。

 11日土曜にはリーグ公式戦が再開。記念すべきリーグ開幕試合の行われた佐伯中央病院スタジアムで、優勝に王手をかけていたサラマンダーズがB-リングスを2対1で破り、リーグ初代チャンピオンに輝いた。

KAL初代チャンピオンになったサラマンダーズ(火の国球団提供)
KAL初代チャンピオンになったサラマンダーズ(火の国球団提供)

 ここまでリーグ戦5勝18敗とサラマンダーズ相手にやられっぱなしだったB-リングスはホームゲームでの敵の胴上げを阻止すべく、サラマンダーズ先発宮澤怜士から奥野祥生が2回にソロホームランを放ち先制するが、3回表にサラマンダーズは吉村裕基、高橋昌寛のタイムリーで逆転に成功。その後サラマンダーズは宮澤を5回まで引っ張ると、小刻みなリレーでクローザーの石森大誠までつなぐ盤石のリレーでゴールテープを切った。

 宮澤はハーラートップの7勝。石森も16セーブを挙げ、優勝の美酒を味わうとともに、来たるNPBドラフトにつなげた。

胴上げ投手となったクローザーの石森大誠(火の国球団提供)
胴上げ投手となったクローザーの石森大誠(火の国球団提供)

「ホリエモン球団」正式加盟

 優勝決定の前日の9月10日、リーグ理事会が実施され、5月に実業家、堀江貴文氏らによって設立が発表された新球団、福岡北九州フェニックスの新規加盟が正式に承認された。すでに球団ホームページも開設され、10月末と11月初めにトライアウトを実施することが発表されている。

 2球団での船出と、いまひとつペナントレースの盛り上がりに欠ける初年度となったKALだが、話題性のある新球団加入により来シーズンはより白熱した戦いが予想される。とは言え、3球団ではリーグ戦も組みにくく、今後は少なくとももう1球団の加盟が期待されるところだ。

 また新球団承認のさらに前日には、リーグに冠スポンサーがついたことも発表された。

 リーグのスポンサーとなったのはヤマエ久野株式会社。福岡に本社を置く卸売業者である。関連企業として不動産、製造業の子会社も持ち、10月にグループ企業を統括する持株会社を設立するという。今回の冠スポンサー契約も、その持株会社の株式上場を前にして企業のブランド価値を高める狙いがあるものと思われる。

 これにともない、リーグ名も今後は「ヤマエ久野 九州アジアリーグ」となる。

 優勝は決まったものの、リーグ公式戦、交流試合は9月末まではスケジュールが組まれている。今週は15日水曜は熊本で公式戦、翌16日はB-リングスが大分でソフトバンク三軍との交流戦を行い、18日からの三連休は大分県竹田市でリーグ戦三連戦が組まれている。ペナントレースは勝負がついたが、タイトル争いではB-リングスの岡部峻太が奪三振でトップの宮澤を射程圏内に捉えている。B-リングスの意地を残り試合で見せて欲しいものだ。