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アジア大会野球「リーマン・ジャパン」台湾を倒し、プロ集団韓国にリベンジへ

阿佐智ベースボールジャーナリスト
31日のスーパーラウンド最終日、日本代表は台湾を下し、今日1日の決勝進出を決めた

 30日の敗戦で崖っぷちに追い込まれた侍ジャパン。息を吹き返したライバル、韓国は勝って当然の中国を第1試合で下し、決勝進出を決めた。今大会は、勝率が同率となった場合は、得失点差がものをいうので、31日の台湾(チャイニーズタイペイ)戦は4点差以上での勝利が必要となる。プロが参加せず、長打力に欠ける社会人代表、「リーマン・ジャパン」にとって決勝進出へのハードルはかなり高いものとなった。

試合前の円陣を組む日本代表
試合前の円陣を組む日本代表

 対する台湾は、勝敗よりも「4点差」にこだわった戦術をとってくることが予想された。社会人トップとプロの若手の混成チームで臨んだ今大会、決勝進出をかけた日本戦にファン・チェンルン(合作金庫)をたててきた。対する日本は岡野祐一郎(東芝)に勝負を託した。

台湾先発のファン
台湾先発のファン

 日本は森下翔平(日立製作所)のツーベースで2回に先制するとこの回に2点を挙げ、試合の主導権を握る。一方、前日格下の中国相手に1点しか挙げられなかった台湾は、この日も日本の繰り出す投手陣を打ちあぐね、得点を挙げることができなかった。日本は6回表、田村強(JR西日本)のソロホームランで追加点を挙げると、その後も加点し、計5点を挙げた。

執念で決勝進出を決めた「リーマン侍」たち
執念で決勝進出を決めた「リーマン侍」たち

 投手陣も、韓国戦に続いてリリーフの荒西が最後を締め、規定の4点差以上を守り、決勝進出を決めた。

試合後のインタビューに臨む先発の岡野(右)
試合後のインタビューに臨む先発の岡野(右)

 アジア大会野球競技の決勝は日本時間今日20時30分から行われる。日本でプロ経験もあるベテラン捕手の細山田武史(トヨタ自動車)は、「実力差があるのは分かっている。そこをどうしていくのかがカギ」と格上の「ドリームチーム」の韓国にも臆することなく立ち向かう心構えをみせてくれた。

 プロ軍団の韓国に「リーマン・ジャパン」が社会人の底力を見せつけることができるのかが見どころだ。

(写真は全て筆者撮影)

ベースボールジャーナリスト

これまで、190か国を訪ね歩き、23か国で野球を取材した経験をもつ。各国リーグともパイプをもち、これまで、多数の媒体に執筆のほか、NPB侍ジャパンのウェブサイト記事も担当した。プロからメジャーリーグ、独立リーグ、社会人野球まで広くカバー。数多くの雑誌に寄稿の他、NTT東日本の20周年記念誌作成に際しては野球について担当するなどしている。2011、2012アジアシリーズ、2018アジア大会、2019侍ジャパンシリーズ、2020、24カリビアンシリーズなど国際大会取材経験も豊富。2024年春の侍ジャパンシリーズではヨーロッパ代表のリエゾンスタッフとして帯同した。

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