フランス・パリを拠点に、サイクルロードレース(自転車競技)を中心とした取材活動を行っている。「CICLISSIMO」「サイクルスポーツ」誌(八重洲出版)、サイクルスポーツ.jp、J SPORTSサイクルロードレースWeb等々にレースレポートやインタビュー記事を寄稿。
記事一覧
- 別府史之「自転車ロードレース選手としてのストーリーは書き終えた。新しい人生の物語へ」
数少ない日本人自転車ロードレース選手として、世界最高峰の舞台で戦い続けて17年。別府史之は、2021シーズン限りで、競技から退く。「引退」という言葉はあえて使わない。これは新しい人生への第一歩なのだ。
- 日仏合同プロ自転車ロードレースチームを襲った不運。運営陣の内紛とコロナ禍が、日本側との確執を生んだ
2020年、NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンスを襲った難題は、新型コロナウイルスだけではない。日本人4選手を抱える自転車ロードレースチームになにが起こったのか。現地報道と関係者の証言で経緯を追う。
- 半分は不安、もう半分はリベンジ精神――欧州再挑戦の岡篤志、シーズン再開を待ちながら
わずか3ヶ月半で中断されたプロ生活は、苦しかった。正直、再開は不安だ。それでも岡篤志はくじけない。基礎から鍛え直し、新たなレースに備える。前半戦の悔しさを晴らし、プロとしてふさわしい選手になるために。
- ペダルをまわし、前へ進もう:ネオプロ、石上優大はひたすら「極める」日々
若き自転車選手はコロナ禍をどう受け止め、レースのない日々をどう過ごすのか。たとえば本場・欧州でプロ入りを果たしたばかりの石上優大は、いつもにも増して練習に打ち込む。合言葉はひとつ。「極める」。
- 8月29日、ツール・ド・フランスは本当に走り出せるのか
新型コロナウイルスによりスポーツ大会が次々と中止に追い込まれる中、ツール・ド・フランスが新日程を発表した。自転車界は希望をつなげた。しかし安全な開催にこぎつけるまでに、乗り越えるべき壁はいくつもある。
- 東京五輪延期。ツール・ド・フランスはどうなる?
新型コロナウイルス感染の拡大で、世界各地でスポーツイベントが中止・延期へと追い込まれた。東京五輪も1年の延期が決定し、自転車界では、6月末開幕のツール・ド・フランス開催可否を問う声が上がり始めた。
- 東京五輪へ走る〜中根英登の場合「やることは今までと変わらない。1点でも多くポイントを獲りに行く」
難関山岳コースは「自分の脚質向き」と、東京オリンピックへ強いモチベーションを抱くNIPPOの中根英登。過去の自分を超え、与えられた機会で結果を出すことで、五輪への道は開けると信じている。
- ロード日本代表監督 浅田顕インタビュー「ラヴニール出場で、日本強化の『流れ』を作りたい」
「23歳以下のツール・ド・フランス」と呼ばれるツール・ド・ラヴニールこそが、日本自転車界全体の育成の軸だ。そう確信し続けるロードレースアンダー23日本代表監督・浅田顕に、改めて大会の重要性を問うた。
- ツール・ド・フランスによるクリス・フルーム出場拒否騒動とはなんだったのか
ツール・ド・フランス開幕6日前、「主催者がクリス・フルームの出場拒否」というニュースが世界中を駆け巡った。強権発動の意図は、必ずしも前回覇者除外ではない。むしろ回答を引き出すための、最後の手段だった。
- 西村大輝インタビュー「こうして復帰できたからには、いつかは日本代表を背負うような選手になりたい」
NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ所属の日本人7選手インタビューシリーズ。第6弾は西村大輝。かつて大器と期待された23歳は、2年半の苦痛から開放され、新しいキャリアへ漕ぎ出した。
- 吉田隼人インタビュー「勝っても負けても、最後までひたすら精一杯もがく。その姿を見てもらうしかない」
NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ所属の日本人7選手インタビューシリーズ。第5弾は吉田隼人。即戦力として期待されるスプリンターは、言葉ではなく、行動で自らの価値を示していく。
- 伊藤雅和インタビュー「右大腿骨骨折で気持ちが吹っ切れた。今はこのチームでなにかを残したい」
NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ所属の日本人7選手インタビューシリーズ。第4弾は伊藤雅和。昨春の大腿骨骨折で、ポジティヴな気持ちの変化を覚えた。今は再び自転車に本気で向き合う。
- 内間康平インタビュー「初シーズンの初レースを走り出した瞬間に、今までとの違いを感じた」
NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ所属の日本人7選手インタビューシリーズ。第三弾は内間康平。ハイレベルなレースでの経験豊富な29歳は、昨季、ポジティブな「想定外」に出会った。
- 中根英登インタビュー「不安も気負いも消えた。まだ壁には当たっていない。もっと強くなれる」
NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ所属の日本人7選手インタビューシリーズ。第二弾は中根英登。心身両面での確実な成長を感じ、リラックスした笑顔で、入団2シーズン目へ走り出す。
- 初山翔インタビュー「同じミスは繰り返さない。東京五輪に向けて、ステップをひとつひとつ上がっていく」
NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ所属の日本人7選手インタビューシリーズ。第一弾は今季新加入の初山翔。2016年日本チャンピオンは、アンダー時代の失敗を糧に、もう一度欧州へ挑む。
- 日本代表コーチ・柿木孝之氏に聞く〜ジュニア時代は体と走りの基礎作りを。そして一度は欧州に触れてほしい
「別府や新城のような『突然変異』を待っているだけではダメ。自分たちの手で日本人選手を育て、本場プロの世界へと送り出さなければ」。常々こう語る日本代表コーチ柿木孝之氏に、ジュニア育成について話を聞いた。
- ジロ・デ・イタリアと放映権にまつわる覚え書き
ジロ・デ・イタリアの放送局が変わった。日本だけでなく、世界各地で。放映権の大量移行には、ジロ開催委員会の深刻な財政難、さらにはグループ企業のトップ変更が関係しているのかもしれない。
- ベルナール・イノーの言葉を聞け!「みんなが苦しんでいる時こそ、アタックを仕掛けろ」
大チャンピオンの言葉には強さと重みがある。今季限りでツール・ド・フランス親善大使の務めを終えたベルナール・イノーが、現役時代の思い出、さらには勝利哲学や自転車界の課題について語ってくれた。
- ジロ・デ・イタリアは2018年に日本で開幕する!?
イタリアの5月をばら色に染めるジロ・デ・イタリアが、日本に乗り込む計画をたてている。現実的に考えれば、あまりに無謀な野心である。もしも成功すれば、たしかに、とてつもなく話題を呼ぶに違いないが……。
- サッカー代表戦も狙われたパリ同時多発テロ、ユーロ2016は大丈夫?
サッカーのユーロ2016・フランス大会開幕まで6ヶ月。決勝の舞台となるスタッド・ド・フランスの側で自爆テロが発生した。揺れるスポーツ界。果たして欧州選手権は予定通り開催されるのだろうか。
- 2014年ツール・ド・フランス第21ステージ 夏の終わりに
あ
- 2014年ツール・ド・フランス第20ステージ 風が吹いたら遅刻して、雨が降ったら……
山に行っても、平地を走っても、沿道のファンが少なくて、ちょっと寂しいツールだった。しかし、フランステレビジョンの関係者だけは、笑いが止まらなかった。恨みの雨、恵みの雨!
- 2014年ツール・ド・フランス第19ステージ 雨のゴール地はたまらなく好きなんです
雨の多いツール・ド・フランスでした。選手たちは体調管理に苦しみ、多くのメディアは……取材道具の管理に苦しみました。
- 2014年ツール・ド・フランス第18ステージ それでも笑顔でハイ、ポーズ
4勝ジャージの表彰台は毎日ある。山岳フィニッシュの日は、華やかななはずの表彰式も、やたらと間延びしたものになる。
- 2014年ツール・ド・フランス第17ステージ おうちに着くまでがツールです
レースが終われば、それで終わりなのではない。レース自体よりも、「その後」の時間のほうが長いのが、ツール・ド・フランスである。