【ウィンブルドン/車いすテニス】上地結衣がダブルスでV3! ”相棒”ワイリーとの絆

リオでも活躍が期待される上地(写真は5月のワールドチームカップ時のもの)(写真:中西祐介/アフロスポーツ)

ウィンブルドンの車いすの部で女子の上地結衣(エイベックス・グループ・ホールディングス)がジョーダン・ワイリー(イギリス)と組んだダブルスで、イエスカ・グリフィオン/アニク・ファンクート組(ともにオランダ)を6-2、6-2のストレートで下し、優勝。上地・ワイリー組は大会3連覇を達成した。3年前からペアを組むふたりは、今年の全仏オープンも制している。

2014年には、このペアで4大大会すべてを制する年間グランドスラムを達成している。この時、ワイリーは右腕に漢字で「前人未到」のタトゥーを入れた。これは、日本人の上地と達成した歴史的偉業を目に見える形で残したいと考えたワイリーが上地に相談。彼女のアドバイスでこの言葉に決めたのだという。ふたりの絆を示すエピソードだ。

現在のシングルスの世界ランキングは、上地が2位でワイリーが3位。ライバルとしてしのぎを削るが、コートを離れればふたりは無二の親友だ。ウィンブルドンの時期は、ワイリーが住む家に上地が身を寄せ、ともに時間を過ごす。ふたりのSNSには、いつも笑顔のツーショットがあふれている。

国対抗になるパラリンピックでは、ダブルスでもライバルになる。ワイリーは前回のロンドン大会で、ルーシー・シューカーと組んだダブルスで銅メダルを獲得している。上地はシングルス・ダブルスともにベスト8だったが、この4年間で世界ランキング1位をマークするなど、その「進化」は誰もが知るところ。リオでは、国を背負って世界最高峰の大会に臨むふたりのプレーにも注目したい。

シングルス初代チャンピオンは、リードとグリフィオン

ウィンブルドンのサーフェスは芝。車体が沈みやすく、車いすの選手にとっては通常よりも体力的に負担がかかるなどの特徴がある。当初は男子のダブルスのみが開催され、マスターズからグランドスラムにグレードがあがった2009年から女子ダブルスも行われている。だが、この2009年当時から男子の国枝慎吾が「グランドスラムにはシングルスとダブルスの両方があるのが自然。シングルスもやりたいと、主催者側に伝えている」と話していたように、長年選手からは実施の要望が寄せられており、ついに今年からシングルスも開催されるに至った。

その記念すべき初代チャンピオンには、男子は今年の全豪を制したゴードン・リード(イギリス)、女子はグリフィオンが輝いた。国枝慎吾は4月に手術した右ひじの調子が万全ではないため、出場を見送った。

なお、パラリンピック開催の年は、大会スケジュールが重なることから、全米オープンの車いすの部は開催されない。