新型コロナで増加の恐れ 自死遺族の法律相談 LINEでできます
新型コロナで自殺増加の懸念
新型コロナウイルスの影響が暮らしの隅々まで及んでいます。会社やお店の経営難や破産、失業、非正規で働く人たちの雇い止め、自営業・フリーランスで働く人たちの収入減、コロナ対策にあたる人たちの過労…この3月は数年ぶりに自殺者が増える恐れがあるとみられています。
大切な家族を亡くした遺族の悲しみは計り知れません。自殺実態白書によれば、遺族の4人に1人が「自分も自殺を考えた」と答えています。
さらに遺族を悩ませる問題は山積みです。例えば相続、生命保険、過労やパワハラが原因なら雇い主との交渉・賠償請求、いじめや教師の指導が原因なら相手や学校側との交渉・真相究明。さらに借家で亡くなったのなら家主から、列車に飛び込んだのなら鉄道会社から、巨額の賠償を請求されることもあります。
これらはすべて法律上の問題が絡んでいます。そんな時、頼りになる、信頼できる専門家に相談できたらどれほど助けになるでしょう。
LINEで無料の法律相談
それを引き受けましょうというのが自死遺族支援弁護団です。10年前に結成され、大阪や東京などの弁護士約40人が参加しています。
この自死遺族支援弁護団が、あす14日(土)から翌15日(日)にかけて、全国の自死された方の遺族を対象に無料の法律相談を行います。電話による相談は6年前から行っていますが、今回は初めてLINEでも相談を受けることにしました。
弁護団の事務局長を務める生越照幸弁護士(大阪弁護士会)に狙いを聞きました。
「無料相談といっても弁護士といきなり話すのは荷が重いという方もいらっしゃいます。そういう方も、直接会話をする必要がないLINEだったらメッセージを送りやすいのではないかと考え、今回初めてLINEを使うことになりました。去年の電話相談では40件ほどの相談がありましたが、今年はより多くの方から相談が寄せられるのではないかと考えています」
14日正午から24時間連続で
相談はLINEと電話、どちらでもできます。あす14日(土)の正午から15日(日)の正午まで24時間連続で。遺族の方が安心して落ち着いて相談ができるよう、真夜中でも早朝でも24時間体制で、大阪と東京、横浜、滋賀、広島の弁護士10人が交代で応対します。
全国どこからでも相談を寄せることができます。連絡先は以下の通りです。
LINE ID:@540ifphl
電話:050-3786-1980
【執筆・相澤冬樹】