籠池夫妻 きょう安倍首相の街頭演説へ

渓流沿いを散策する籠池夫妻(撮影・相澤冬樹)

 森友学園籠池泰典前理事長(66)が、きょう20日土曜日、安倍首相街頭演説を聴きに会場を訪れることになった。安倍首相は衆議院大阪12区の補欠選挙で自民党の候補の応援のため3か所で街頭演説を行うが、その1つに籠池氏が向かうという。妻の諄子さん(62)も同行する。

過去にも安倍首相の街頭演説に

 籠池前理事長は、これまでにも安倍首相の街頭演説の現場に姿を見せたことがある。まず、おととし2017年(平成29年)の7月。森友学園の小学校をめぐる国有地の値引き売却がその年の2月に発覚し、国会で安倍政権の追及が始まってから5か月ほどたったころ。籠池氏はもともと安倍首相を信奉していたが、問題発覚後に首相に“切られた”と感じ、批判を強めていた。安倍首相が東京・秋葉原で都議選の街頭演説に立った際、籠池氏は会場を訪れた。「説明責任を果たさない国政の責任者が演説すると聞いてお邪魔した」と述べた籠池氏は、安倍首相の演説に対し「信用できる人が言えばいいが、信頼できない人が言ってはだめだ」「本当のことを言え~」などと叫んだ。現場では大勢の自民党支持者の周辺に、安倍政権に反発する人々も集まり、首相の演説をかき消すほどの「安倍ヤメロ」コールがわき上がった。これに対し安倍首相が「こんな人たちに負けるわけにはいかない」などと反撃したことが、当時、様々な形で取り上げられた。

 その月の終わり、7月31日に、籠池夫妻は補助金詐欺事件で大阪地検特捜部に逮捕された。籠池氏はこれを「口封じのための国策捜査だ」と訴える。籠池夫妻はそれから300日間、大阪拘置所に勾留されることになる。そして去年5月に保釈されて拘置所を出たが、その直後に、国有地売却の背任容疑と公文書改ざんに関連する容疑について、大阪地検特捜部が財務省関係者らをすべて不起訴にした。

 ところがこれに対し、有権者から選ばれる大阪の検察審査会が先月(3月29日公表)、一部を「不起訴不当」つまり「起訴しないのはおかしい」と判断したことは記憶に新しい。私もYahoo!ニュースで記事に書いた。

 保釈から4か月がたった去年9月、籠池氏は再び同じ“アキバ”を訪れている。安倍首相が自民党総裁選の街頭演説を行った際のことだ。この時は報道陣の問いかけに「残念だなあと思って。こういう人が首相になるのか」などと答えている。前回との違いは、保釈後の不安定な立場が影響していたのかもしれない。

今回の意図は?

 今回、籠池氏はどういう考えで安倍首相の街頭演説に向かうのだろうか?ご本人に話を聞いた。

相澤)今回、安倍首相の街頭演説会場に行くのはなぜですか?

籠池氏)安倍さんは自民党候補の応援に来ると言うけど、本当は維新と仲良しでしょ。どっちが勝っても安倍さんにとって都合がいい。安倍さんに都合が悪いのは4人の候補の中では宮本たけしさんだけでしょう。そういう中で安倍さんがどういうことを言うのか興味がある。またウソを言うんじゃないか、たぶらかしを言うんじゃないか、聴きに行くということやね。

相澤)宮本さんはもともと共産党の衆議院議員ですから、籠池さんの思想とは合わないんじゃないですか?

籠池氏)それはそうやけど、あの人は森友問題をずっと追及していて、候補の中ではあの人だけがこの問題を封印させないように頑張っている。結構なことじゃないですか。ほかの候補は安倍さんに都合の悪いことは封印ですから。

相澤)会場で何かするんですか?

籠池氏)何もしませんよ。うなずけるところはうなずくし、うなずけないところは首を横に振る。ただそれだけです。

相澤)警察や警備の人に移動するように求められたらどうします?

籠池氏)一般市民として聴いているだけやから、そんなこと言われないと思うし、言われたとしても動く必要はないでしょう。どこにも動かんよ

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 籠池夫妻はきょう20日午後2時、大阪の京阪電鉄寝屋川市駅の東側ロータリーで行われる安倍首相の街頭演説を聴きに行く予定だ。