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道路で突然!デンマーク政治家、自転車乗りにも選挙活動

鐙麻樹北欧・国際比較文化ジャーナリスト|ノルウェー国際報道協会役員
幼稚園・保育園の環境改善で異なる政策を唱える2政党 Photo: A Abumi

5日、デンマークが総選挙を迎える。投票日の前日には、全国各地で各党が必至の選挙活動を行った。

自転車の国としても知られるデンマーク。自転車道の整備は、政治家にとって人気のある政策だ。

首都コペンハーゲン自治体によると、61万人の市民の街ではおよそ30万人が自転車を使用している。

日本と比べると、政党の選挙活動ではあまり厳しい規則がないデンマーク。

多くの通行人や自転車乗り、車の出入りが多い中心部の橋の交差点では、政治家たちが自転車乗りをターゲットに最後の呼びかけを行っていた。

カスパール・ノールボルグ・キア氏(社会主義人民党)と ダニー・マルコヴスキ氏(自由同盟)。横断歩道が緑色になり、自転車乗りが赤信号を待っている間に政策をアピール。すでに夜の22時 Photo: Asaki Abumi
カスパール・ノールボルグ・キア氏(社会主義人民党)と ダニー・マルコヴスキ氏(自由同盟)。横断歩道が緑色になり、自転車乗りが赤信号を待っている間に政策をアピール。すでに夜の22時 Photo: Asaki Abumi

右派と左派で対立する両党。幼稚園と保育園の環境を改善するために、政府の資金がどのように使われるべきか?異なる立場を市民に説明するために、二人は一緒に選挙PRを行っていた。

「私たちは幼稚園と保育園で問題があることには同意していますが、子どものために政府がどうサポートするかで意見が分かれています」とキア氏。

Photo: Asaki Abumi
Photo: Asaki Abumi

「市民は異なる立場で語られた解決策を知りたがっています。私たちがこうして一緒にふたつの考え方を提示することで、市民もメディアもより大きな関心を持ちます」と話すのはマルコヴスキ氏。

「この道路にはたくさんの自転車乗りが行き来しています。様々な場所で選挙PRをしてきましたが、自転車に乗る方々にも話しかけたかった」。

政策は対立しても、議論が終わると仲がいい Photo: Asaki Abumi
政策は対立しても、議論が終わると仲がいい Photo: Asaki Abumi

横断歩道で自転車乗りの前に立ちはだかり選挙PRをすると、イライラする人もいるが、「覚えてもらうには良い手段」と二人は語る。

横断歩道が緑色であれば問題なく、警察からも許可は必要ないという。

「コペンハーゲンでは自転車に乗る人が多いので、彼らにも選挙運動をしないと、幅広い有権者層を逃すことになります」とキア氏。

選挙前日とあって、現場にはデンマーク国営局も取材に駆けつけていた。

突然目の前で始まった選挙活動に、自転車乗りの人々の反応はさまざま。きょとんとしたり、笑ったり、スマホで撮影をしている人もいた。

政治家による道路上での選挙運動が始まっても、交通が乱れることはなかった Photo: Asaki Abumi
政治家による道路上での選挙運動が始まっても、交通が乱れることはなかった Photo: Asaki Abumi

Photo&Text: Asaki Abumi

北欧・国際比較文化ジャーナリスト|ノルウェー国際報道協会役員

あぶみあさき。オスロ在ノルウェー・フィンランド・デンマーク・スウェーデン・アイスランド情報発信15年目。写真家。上智大学フランス語学科卒、オスロ大学大学院メディア学修士課程修了(副専攻:ジェンダー平等学)。2022年 同大学院サマースクール「北欧のジェンダー平等」修了。ノルウェー国際報道協会 理事会役員。多言語学習者/ポリグロット(8か国語)。ノルウェー政府の産業推進機関イノベーション・ノルウェーより活動実績表彰。著書『北欧の幸せな社会のつくり方: 10代からの政治と選挙』『ハイヒールを履かない女たち: 北欧・ジェンダー平等先進国の現場から』SNS、note @asakikiki

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