#MeToo ノーベル平和賞候補に推薦 ノルウェー労働・社会問題大臣

ノルウェーではMeTooを話し合う催しが今も続いている

ノルウェーのアンニケン・ハウグリ労働・社会問題大臣(保守党)が、MeToo運動をノーベル平和賞候補に推薦した。

2日に最初に報道したのは、現地左派新聞ダーグスアヴィーセン紙。大臣は、昨年のクリスマスイブに推薦状を提出。

「理由は、忘年会のテーブルの下で起こっていることを、気にかけているからではない。システム化された戦争や紛争で、敵のやる気を失わせるために、女性や子どもへの暴力が、意図されて武器として使われているからだ」と大臣は同紙に答える。

「もし、ドナルド・トランプが受賞するようであれば、MeTooに葬式の酒を捧げる場にご招待する」と同氏は話す。

ハウグリ労働・社会問題大臣 Photo: Asaki Abumi
ハウグリ労働・社会問題大臣 Photo: Asaki Abumi

平和賞の授与式は、毎年12月10日にノルウェーで行われる。

ノルウェー・ノーベル委員会は、ノルウェー国会によって各大政党が推薦した5人のメンバーによって構成される。

推薦者が、ノルウェー国会議員であることはよくある。

ノルウェーでは、MeToo運動により、右派・左派問わず、各政党でセクハラや若者へのレイプとみられる被害が、続々と発覚。

左派野党最大政党・労働党のギスケ国会議員は、未来の首相候補でもあったが、党の副党首を辞任。ノルウェー政界のMeToo代表例となった。

アーナ・ソールバルグ首相が率いる保守党では、1月以降だけでも、35の案件で21人が告発された。リーセ国会議員は、その中で11件に関与しており、青年部代表を辞任。

一方で、憲法により、国会議員は何があっても、4年間の任期を務めないといけない。告発された議員らは、今も政治家としての活動を続けている。

ノルウェー国営放送局NRKでは、「MeToo運動は特定の個人や団体と関連していないため、受賞するには壁もあるが、可能性は否定できない」という専門家らの意見も紹介されている。

Photo&Text: Asaki Abumi