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列車衝突でトナカイ死亡数が150頭に迫る、新たに9頭が犠牲に ノルウェー

鐙麻樹北欧・国際比較文化ジャーナリスト|ノルウェー国際報道協会役員
トナカイと列車の衝突は今も続いている(写真:アフロ)

ノルウェーでは、ノールラン鉄道を走る列車と衝突死したトナカイの数が、2週間ほどで150頭ほどに迫りつつある。

NTB通信社と国営放送局NRKによると、5日深夜1時の衝突で3頭、その5時間後に6頭が死亡した。

現在はトナカイが牧草地を移動するシーズン。

相次ぐトナカイと列車の衝突は、国内外で大きく報道されている。鉄道会社側はトナカイを飼育する先住民族サーミ人らに謝罪をした。

トナカイの移動が終わるまで、時速40キロへと速度を落とす対策がとられていたが、それでも衝突事故は続く。

来年からは計画を前倒しして、路線周辺にフェンスが設置される予定。

鉄道会社は、飼い主らに損失額を請求され、動物愛護団体からは警察に通報された。

他国では、「大量虐殺」、「殺戮」、「血の海」、「ホラー」、「悲劇」などと報道されている。

Text: Asaki Abumi

北欧・国際比較文化ジャーナリスト|ノルウェー国際報道協会役員

あぶみあさき。オスロ在ノルウェー・フィンランド・デンマーク・スウェーデン・アイスランド情報発信15年目。写真家。上智大学フランス語学科卒、オスロ大学大学院メディア学修士課程修了(副専攻:ジェンダー平等学)。2022年 同大学院サマースクール「北欧のジェンダー平等」修了。ノルウェー国際報道協会 理事会役員。多言語学習者/ポリグロット(8か国語)。ノルウェー政府の産業推進機関イノベーション・ノルウェーより活動実績表彰。著書『北欧の幸せな社会のつくり方: 10代からの政治と選挙』『ハイヒールを履かない女たち: 北欧・ジェンダー平等先進国の現場から』SNS、note @asakikiki

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