新型コロナウイルス 感染者5人、ユナイテッド機欠航など米国の状況(1/28現在)

米国人は工事現場以外で普段マスクをつけないが今後このような姿は増えるのだろうか?(写真:アフロ)

5人目の感染者が確認

世界中で猛威を振るっている新型肺炎。新型コロナウイルスは人を介して中国から世界各国に飛散しており、アメリカでも警戒が強まっている。

1月28日現在、アメリカで5人目の新型コロナウイルス感染者が確認された。感染者は、アリゾナ州テンペ市のアリゾナ州立大学に在籍する学生ということだけわかっており、中国への渡航歴やウイルスの感染経路については発表されていない。記事

アメリカでは先週、イリノイ州シカゴ市、ワシントン州シアトル市でそれぞれ1人ずつ、また週末以降は中国に渡航歴のあるカリフォルニア州ロサンゼルス郡とオレンジ郡でそれぞれ1人ずつの計4人の感染が確認されており、アリゾナ州の学生で感染者は5人となった。

ニューヨークタイムズ紙は、中国当局の発表による新型コロナウイルスによる死者は27日の時点で81人だったのが翌28日106人に急増するなど、症例数が一晩で60%近くも跳ね上がったことに警鐘を鳴らしている。渡航者へのスクリーニングは、これまでの5つの空港から20の空港に増やして強化されるという。

ニューヨークタイムズ紙による、現在の症例数がわかる中国近辺および世界のマップ(アップデート中)

ユナイテッド航空、米中を繋ぐ便が欠航に

新型コロナウイルスにより中国への旅行需要が大幅に減少していることから、米ユナイテッド航空は一部のフライトスケジュールを変更するとCNNなど各米メディアが28日に報じた。2月1日から8日までの間、アメリカの主要都市と北京、上海、香港間を繋ぐ一部のフライト計24便を一時的に停止し、その後については状況によるとしている。

( *Updated: 一部修正しました)

アメリカン航空とデルタ航空については、今のところフライトスケジュールの変更は発表されていない。

( *Updated: 31日、同航空2社も中国へのフライトを一時的に停止すると報道がありました)

武漢在住の米国人の救済措置

アメリカでも、武漢にあるアメリカ大使館の外交官30人とその家族、在中アメリカ人らを避難させるため、政府がチャーター便を手配する準備をしているという(25日現在)。CNNの報道では、武漢市には約1,000人のアメリカ人が在住しており、チャーター機利用者にはフライト代金が請求されるという。アメリカのどの空港にいつ飛ぶのかについては、まだ発表されていない。

( *Updated: 現地時間29日朝、約240人を乗せたチャーター便が武漢からアラスカ経由のカリフォルニアにあるマーチ空軍予備役基地に向け出発したと報道がありました)

ニューヨークでは10人が受診

ニューヨークでは今のところ、感染者は確認されていない。ただし10人がウイルスの検査を受けており、7人が陰性判定されている。アンドリュー・クオモ州知事による27日の発表では、残り3人は依然隔離された状況だという。

CDC(アメリカ疾病管理予防センター)の発表では、17日に武漢市からニューヨーク市のJFK国際空港へ最後の直行便が到着したが、その時に来米した数人の乗客も大事をとって、自宅に隔離されている。

上記ニューヨークタイムズ紙の中で米保健福祉長官のアレックスM.アザール(Alex M. Azar)氏は、「(新型コロナウイルスが)非常に深刻な公衆衛生の脅威であることを知っておくべきだが、現時点でアメリカでは自分にふりかかるものとして特に心配することではない」と言及した。

アメリカ人は普段から日常生活でマスクを着用しないが、新型コロナウイルス騒動になった後もニューヨーク市内は特に変わった様子はない。ただし、公共の場で何度も咳をしている人に対して、人々が敏感にはなっていると感じる。状況により、今後もアップデートしていく。

(Text by Kasumi Abe)  無断転載禁止