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またも米エンタメ界で話題をさらうK-POP アリアナ・グランデの記録を破ったブラックピンク

安部かすみニューヨーク在住ジャーナリスト、編集者
NYの朝のワイドショー『Good Morning America』出演時(写真:Shutterstock/アフロ)

アメリカのエンタメニュースでは、K-POPがしばしば話題に上る。最近はBTS(防弾少年団)をメディアで頻繁に見かけるが、女性グループも注目されているようだ。

そのうちの一つ、韓国のガールグループ、Blackpink(ブラックピンク)。彼女たちの新しいビデオ『Kill This Love』が、YouTube史上最多のビューワー数になり、アメリカのエンタメ界でも話題でもちきりだ。

『Kill This Love』をリリースした4月4日の初日だけで、視聴者数5,670万ビューワーの新記録を樹立したBlackpinkは、Ariana Grande(アリアナ・グランデ)の『thank u, next』の初日のビューワー数5,540万の記録を破ったとして、「韓国のボーイバンドが成功し、今度は女性K-POPグループがアメリカのエンタメを席巻」と、地元紙『ニューヨーク・ポスト』が報じた。

参照記事:

『How K-pop group Blackpink scored the biggest YouTube debut ever』(K-POPグループのブラックピンクがどのように再生回数最多でYouTubeデビューを果たしたか)

『Kill This Love』の映像はYouTube史上最短、3日間で再生回数が1億回突破した。現時点の再生数は1億6100万回以上。

アジア発のカッコイイ女性像を樹立

韓国が国をあげて世界へ輸出しているK-Popだが、YouTubeのビューワー数にかんしては以前から捏造疑惑もある。

ただ該当ビデオクリップを観る限り、いかにもアメリカなど世界ウケも当然ではないかという完成度の高さだ。伸びのある歌唱力、パワフルでキレのあるダンス、細いだけではない引き締まったボディ、切れ長の目とキリっとした鋭い目線など、全体的にブラックカルチャーに傾倒した印象もあるが、同時に世界の女性が憧れる「強くて自信にみなぎる、カッコイイ女性の世界観」を見事に演出し「アジア女性もここまでできるのよ」とうたっているかのよう。メンバーの出身地が韓国のみならず、オーストラリアやタイと国際的であることも、プラスαだ。

この辺は、細くてかわいらしい女性アイドルがメインストリームの、日本のエンタメとは一線を画するところだろう。

アニメ、漫画、ロリータファッション、コスプレなどはアメリカでも話題になる日本のサブカルチャーだが、J-POPとなるとほとんどアメリカのメディアには取り上げられない。世界的話題としては、おそらく2016年のピコ太郎のPPAPが最後ではないだろうか。K-POPばかりではなく、ここらでJ-POPも再びガツンと来て欲しいのだが。

(Text by Kasumi Abe) 無断転載禁止

ニューヨーク在住ジャーナリスト、編集者

米国務省外国記者組織所属のジャーナリスト。雑誌、ラジオ、テレビ、オンラインメディアを通し、米最新事情やトレンドを「現地発」で届けている。日本の出版社で雑誌編集者、有名アーティストのインタビュアー、ガイドブック編集長を経て、2002年活動拠点をN.Y.に移す。N.Y.の出版社でシニアエディターとして街ネタ、トレンド、環境・社会問題を取材。日米で計13年半の正社員編集者・記者経験を経て、2014年アメリカで独立。著書「NYのクリエイティブ地区ブルックリンへ」イカロス出版。福岡県生まれ

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