菅首相が会見 「宣言」と「重点措置」全面解除へ(全文1)明かりは日々輝きを増している
退任後、重視したい政策テーマは
読売新聞:読売新聞の黒見です。明日には自民党総裁選で新しい総裁が選出され、総理は長年過ごされた官邸を週明けにも出ることになると思うんですけども、退任後はどのような政治活動に取り組んでいくお考えでしょうか。在任中はこの新型コロナ対策に加えて、デジタル政策や子供対策に注力されてこられたと思うんですが、特に重視していきたい政策テーマはなんでしょうか。よろしくお願いいたします。 菅:私自身は当選1期生から今年は何やろうかとか、そういうことを目標に掲げながら取り組んできました。特に当選2回、3回は拉致問題、万景峰号という日本に、新潟の港に15回も寄港した船を止める議員立法をやりました。あるいは、そのあとにはプリペイド携帯電話、犯罪の温床になっていましたけども、これの制限というのも議員立法で挑戦しました。 私自身、政治家として今、若い人たち、子供を含めてに対して、高齢者の皆さんへの社会保障費などから、やはり、移すことを実現したいなというふうに思ってます。それは、こども庁を、設置を目指して取り組んできましたので、そうしたこと、それと高齢者医療費についても道筋を付けましたので、そうしたものをこれからしっかり進めていくとか、子供、若い人。 それと、NPOの皆さんに初めて補正予算で60億円を付けさせていただきました。このコロナ禍の中にあって、この自殺相談だとか、あるいは子供食堂だとか、そうした行政の手の届かないところをNPOの皆さんに行っていただいてますから、そうしたことについても、もう一政治家の立場として、しっかりと応援をさせていくようなことをやっていきたいなというふうには思っています。 司会:ここからは幹事社以外の方からご質問をお受けいたします。ご質問を希望される方は挙手をお願いいたします。こちらで指名をいたしますのでマイクにお進みください。それではNHKの長内さん、どうぞ。
総理大臣と官房長官の違いは
NHK:NHKの長内と申します。総理に伺います。総理は官房長官として長期政権の一翼を担われてきたわけですけども、この1年、総理として政権を担ってきた中で、どんな違いがあったとお感じでしょうか。それを踏まえて、次の総理に何か伝えたいことありますでしょうか。また、自民党総裁選挙への立候補断念に至る中で、総理にとって誤算があったとすればなんだったでしょうか。よろしくお願いします。 菅:まず、総理大臣と官房長官の違いですけども、これはやはり、最終決定者であるか、そうでないかと。ここは極めて重いものがあると思いました。総理大臣として、例えばですけど、緊急事態宣言を決定する。すると、多くの皆さま方の生活が一気に変わってくるわけですから。例えば、そういう判断を総理大臣というのはこれ、せざるを得ないわけですから。いずれにしろ、そうしたことによって大きな影響が、ご商売やってる人がご商売できなくなるわけですから。そうしたことを決める、やはり最終的な判断者と、そうでない官房長官と、私はそこが一番違うのかなというふうに思います。 それと、政治というのはやはり、最終判断、総理大臣がこれ、すべきだと思ってますので、次の総理大臣にもそうした権限を行使する、総理大臣として、そこは健康でもなければ駄目だと思いますし、いろんな条件に耐えられることが必要だというふうに思います。 司会:続きまして、それでは神奈川新聞の石川さん、どうぞ。 【書き起こし】菅首相が会見 「宣言」と「重点措置」全面解除へ 全文2に続く