加代子(のん)が完璧に着こなす5つのポーズ!映画『私にふさわしいホテル』は昭和の雰囲気香るスタイリングにも注目
■スタイリングを手掛けたのは、堤監督から絶大な信頼を寄せられるスタイリスト・中村のん! 映画『私にふさわしいホテル』より、スタイリスト・中村のんがスタイリングを担当した、のん演じる加代子の5ポーズの写真が公開された。 【画像】中村のんの衣装を完璧に着こなすのん 柚木麻子のいちばん“危険な”作品ともいえる同名小説を原作する本作は、新人賞を受賞したにもかかわらず、いまだ単行本も出ない不遇な新人作家・相田大樹こと中島加代子(のん)が、大学時代の先輩で大手出版社の編集者・遠藤道雄(田中圭)の力を借り、己の実力と奇想天外な作戦で、権威としがらみだらけの文学界をのし上がっていく“痛快逆転サクセスストーリー”。 今作は1980年代を舞台にしており、スタイリングを手掛けたのは、堤監督から絶大な信頼を寄せられるスタイリスト・中村のん。中村は数々のCMや有名アーティストのスタイリングを手掛け、そのセンスは高い評価を得ている。中村の手掛けるスタイリングは、どれも当時の時代背景と主人公・加代子の個性に見事に調和しており、作品の世界観をさらに引き立てている。 ここでは、そんな中村のんが手掛けた加代子の5つのスタイリングに注目し、その魅力や背景に込められたこだわりなどを紐解いていく。これらのスタイリングに注目することで、本作のあらたな見方が発見できる。 まず1枚目(メイン写真)は加代子が“初”の新人賞を受賞したときのスタイリング。淡いピンクベージュのワンピースは、大きな白い襟が特徴的で、クラシックななかにもかわいらしさを感じる。さらに、黒のストラップシューズを組み合わせることで、全体的に清楚で上品な印象を演出しつつ、どこか初々しい新人らしさも感じるスタイリングとなっている。 2枚目は加代子が山の上ホテルに宿泊したときのスタイリング。80年代を彷彿とさせるトラッドな要素と落ち着いた色味が印象的だ。ブラウン系のチェック柄ジャケットを主役に、フリルのあるハイネックトップスでフェミニンさを加え、ブルーのフレアスカートが全体を軽やかにまとめている。さらに、鮮やかな赤いベレー帽がアクセントとなり、ノスタルジックな雰囲気を醸し出している。 3つ目は加代子が書店に自著を売り込みに訪れる時ときのスタイリング。パープルのジャケットに鮮やかな花柄のベストを組み合わせ、全体にヴィンテージ感のある雰囲気が漂う。ボトムスにはボリューム感のあるベージュのチュールスカートを取り入れ、フェミニンさと軽やかさを加えたスタイリングとなっている。レトロな要素と現代的なアレンジが絶妙に調和し、加代子の個性が現れている。 4枚目は加代子がペンネームを変え、有森樹里として新人賞を受賞した際のスタイリング。これまでの雰囲気とは一変し、ショートヘアに艶やかなブラックのアシンメトリードレスを纏い、上品さと大人っぽさが際立つ装いとなっている。足元にはブーツやストラップシューズではなくヒールを合わせており、今までとは違った雰囲気を感じるスタイリングとなっている。 5枚目は編集者・遠藤とともにスナックで飲み明かすときのスタイリング。オーバーサイズの鮮やかなグリーンのジャケットを主役に、ポップな色使いが目を引く幾何学模様のネクタイを合わせ、遊び心のあるアクセントを加えている。ヘアスタイルには細めのヘアバンドをプラスし、ナチュラルなウェーブヘアとともに、顔周りにレトロなかわいらしさをプラス。カジュアルななかにもエレガンスを感じさせる、リラックスした雰囲気が魅力のスタイリングに仕上がっている。 堤監督も「のんさんはもう完全に“加代子”でした。スタイリスト・中村のんさんの衣装を完璧に着こなして、『昭和にはこういう人が本当にいたんだろうな』と思わせることに成功している」と述べており、監督が求める世界観とスタイリングがうまく表現ができたのだろう。 加代子の他にも遠藤や、東十条(滝藤賢一)などのキャラクターのスタイリングにも注目して観ると、作品をよりいっそう楽しめること間違いなし。ぜひそんなところにも注目して『私にふさわしいホテル』を鑑賞しよう。 映画『私にふさわしいホテル』は、12月27日から全国ロードショー。 映画情報 『私にふさわしいホテル』 12月27日(金)全国ロードショー 出演:のん 田中圭 滝藤賢一 田中みな実 服部樹咲 高石あかり / 橋本愛 橘ケンチ(EXILE) 光石研 若村麻由美 監督:堤幸彦 原作:柚木麻子『私にふさわしいホテル』(新潮文庫刊) 脚本:川尻恵太 音楽:野崎良太(Jazztronik) 主題歌:奇妙礼太郎「夢暴ダンス」 配給:日活/KDDI (C)2012柚木麻子/新潮社 (C)2024「私にふさわしいホテル」製作委員会
THE FIRST TIMES編集部