中国サッカー協会幹部が横領と賄賂で次々投獄も「浄化にはまだ長い道のり」
中国サッカー協会の幹部が次々と投獄されて波紋を広げている。 英五輪専門メディア「インサイドザゲームズ」は「中国政府が横領と賄賂の罪で、水曜に元サッカー関係者2人を、木曜にもう1人を投獄した。批評家らは、習近平国家主席が2012年に始めた反汚職キャンペーンは、政敵の排除を目的としていると主張している」と伝えた。 中国サッカー界では汚職による逮捕者が相次いでおり、ついに重い実刑が下された。同メディアによると、湖北省中級人民法院が、中国協会の元事務総長である劉毅氏に対して賄賂を受け取った罪で懲役11年と罰金360万元(約7560万円)、協会の審判管理部門の元責任者であるタン・ハイ氏に懲役6年6か月と罰金20万元(約420万円)の厳罰が下った。 同メディアは「これらの事件は、習近平指導部が国家のために不正に得た資産を取り戻すための広範な運動の一環である。翌日、成都サッカー協会の元副会長、劉剛が有罪判決を受けた人々のリストに加わった。彼は詐欺、賄賂、企業賄賂の罪で懲役8年、罰金70万元(約1470万円)および不正に得た資産の没収を言い渡された」と厳罰の流れが続く状況を強調した。 ただ、中国サッカー界の闇は深いことから「最近のスキャンダルを受けて、協会はよりオープンで透明性の高い統治慣行を採用することを約束した。しかし有罪判決が積み重なり、未解決の事件が迫っていることから、中国サッカーの浄化にはまだ長い道のりがあることは明らかだ」と同メディアは厳しい見通しを示した。 再建、強化の道のりはまだまだ険しそうだ。
東スポWEB