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骨髄バンクに恩返しを 白血病を乗り越えて(後編)【新潟】

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BSN新潟放送

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※前編「バスケ一色に、病魔が…」からの続き 骨髄バンクは、患者とドナーの骨髄の型が一致する可能性を高めるため、まず登録数を増やすことが大切です。登録者は現在、およそ52万人。ただ、そのうち40代と50代がおよそ6割。健康上の理由から、提供できるのは54歳までとされていて、ドナーの高齢化が深刻になっています。 また、登録は献血ルームや保健所でもできますが、企業や学校で行われる献血バスでの登録が7割を占めています。しかし、新型コロナウイルスの影響で献血バスの開催がほとんどできず、月平均3000人だった登録者は4月以降1000人を割り、登録取り消しが新規の登録を上回りました。 こうした中、久しぶりに直接呼びかけができる環境が戻ってきました。「NPO法人 命のアサガオにいがた」の山崎さんは、若い松岡選手の呼びかけ効果に期待します。 【NPO法人 命のアサガオにいがた 山崎久美子さん】「若い男性とか女性とかが同年代に声を掛けていただければ、より広くドナーが増えるんじゃないかなと期待しています」 もう一つ課題となっているのが、ドナー登録をして適合しても、実際に提供に至らないケースが多いことです。 【ドナー登録の説明を受ける女性】「例えば仕事を休める状況じゃないとかそういう時に、もしお断りしたら申し訳ないなっていうのがあって…」 白血病を患った中で、年間3000人が骨髄提供が必要と言われます。実は、およそ9割以上の人には適合するドナーが存在します。しかし、移植に至る応諾率は、全体の6割に過ぎません。日本骨髄バンクでは登録者のモチベーション維持や、ドナーへの補助を課題としてあげます 【日本骨髄バンク広報渉外部 小島勝部長】「連絡が取れないことが多い」 ドナーは無償ボランティアで、提供には3泊の入院が必要。ドナーの生活環境が登録した時と変わり、骨髄の型が一致しても提供に至らないケースもあります。 【日本骨髄バンク広報渉外部 小島勝部長】「ドナーさんのボランティア精神だけに頼るのではなく、助成金を出していただくことで、適合した時にコーディネートに協力することにつながる」 自治体や企業が補助制度を設けるほか、日本骨髄バンクは定期的に冊子をドナー登録者へ送り、モチベーション維持にも力を入れています。何より、命を救われた経験がある松岡選手自身が語りかけることが、聞く人の心に残るものになります。 【ドナー登録の説明を受ける女性】「患者さんからの言葉で聞くと違うというか、登録して患者さんを救うことができるかもしれないという熱意が、とても伝わりました」 【三条ビーターズ 松岡一成選手(30)】「僕が生きるために仕事を休んで、僕のために何かをしてくれるということはうれしいし、会って直接お礼を言いたい気持ちでいっぱいでした」 患者がドナーと面会することは許されていませんが、感謝の思いは松岡選手の原動力となっています。 2年後の「完治」に向け、松岡選手は今も2か月に1度の検査を受けます。つないでもらった命で、大好きなバスケットをしながら…。松岡選手の恩返しは続きます。 【松岡一成選手】「骨髄をいただいて、その人の一部が体の中には確実に入っているので、献身的に自分で考えて行動して、地域の役に立てればなと思います」

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