工藤政英引退後のフェザー級王座をめぐる戦いが早くもスタート。平野凌我が竹内将生に判定勝ち【RISE154】
「RISE154」(1月23日、東京・後楽園ホール)のセミファイナルで行われたフェザー級戦でランキング1位の竹内将生(エイワスポーツジム)と同7位の平野凌我(MTS)が対戦し、3-0の判定で平野が勝利を収めた。 この日は第3代フェザー級王者・工藤政英(新宿レフティージム)の引退セレモニーが行われ、ベルトが返上された。空位となる王座をめぐる戦いが早くもスタートした。 竹内はムエタイファイターではあるが、RISEルールにも適応。昨年7月には工藤に挑戦し、先制のダウンを奪ったものの、3度のダウンを奪い返され逆転KO負けを喫し、ベルト奪取はならなかった。しかし9月にはホームリングの「BOM」で王座決定トーナメントを制して、フェザー級王座を獲得している。
対する平野は「英雄伝説アジアトーナメント」で3位の実績を持つ“岡山の暴れん坊”。RISEには2020年から参戦。昨年は郁弥、YU-YA、手塚翔太にKO勝ちを収めるなど4戦3勝1敗の星を残し、ランキングも上昇。空位となったタイトル戦線へ向けともに重要な一戦となった。 試合は1R、ともにロー、ミドルからパンチにつなげるが、距離が詰まって組み合いが増える展開に。その中でも平野は右ロー、右カーフ、左ミドルを、竹内も左ミドル、右フックを的確に当てていく。 2Rになると平野は距離を詰めて左右のフック。右ロー、左ミドルからパンチにつなげるが竹内はローに左ジャブを合わせていく。そして竹内は左ミドル、左右のボディーと多彩な攻め。
3Rになると平野がプレッシャーを強め距離を詰めて左右のフックを連打。押し込まれた竹内は組み止める場面が増え、ホールディングでイエローカードが出される。平野はなおも前に出てパンチを放つと、竹内はボディーへのヒザ蹴りで反撃。しかし平野の勢いは止まらない。組み止めてしまう展開が増えてしまった竹内はラウンド終了間際に首相撲からヒザ蹴りを2発放ってしまい、レッドカードで減点1。この減点により、判定は3者とも1点差で平野を支持。3-0で平野が勝利を収めた。