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オタクラウド茶木盛暢社長<4>成果主義ですが、能力の高すぎる人はうちには合わない

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日刊ゲンダイDIGITAL

 各地でイベントが中止になり、大打撃を受けているオタク業界。この苦境を救おうと、オタクコイン協会がコミュニティー内で使える仮想通貨「オタクコイン」を最大100万枚付与するイベントを行った。eスポーツやコスプレイベントなどの賞金としても使える。 「オタクコインはオタク文化を構成するコミュニティーの中で利用できるコインで、コインを持っていれば作品投票に参加したりできるのが特徴です。オタクコインの保有者の投票によって制作が決まった作品のクリエーターには、オタクコインが配分され、作品を制作する費用に活用できる仕組み。これはコスプレーヤーたちを支援するコインでもあります。仮想通貨で作り手と買い手をつなぐ事業は、個人として細々と活動するクリエーターに光を当てます」 ■大学院を出てすぐ好きなアニメやゲームを仕事に  茶木社長がオタクラウドを起業したのは大学院卒業後すぐ。一度は人材紹介会社に就職してみたが、4カ月で退職した。 「同じやるなら自分の好きなアニメやゲームに関係する事業をしようと考えました。最初は一人でオタクが集まるアニソンバーやコスプレイベントの企画運営をしていましたが、規模が大きくなるにつれてスタッフの数も増えていきました。類は友を呼ぶではありませんが、オタクが集まり、コロナ禍でもみんなができる仕事を補完しながら事業を継続できていることには感謝しかありません」  一方、スタッフに対して、こうしてやる気を引き出す。 「入社時に口を酸っぱくして『うちは成果主義だから』と徹底的に脅します(笑い)。実際、指示待ちで言われたことだけをやっていれば給料がもらえるといった人は居心地が悪くなり、辞めていきます。反対に自分で考えて動く、そして成果に結びつける人は報酬に反映させます。ただ、能力の高すぎる人はうちみたいな規模の会社では手持ち無沙汰になってしまうし、すぐにどこか他の会社に転職してしまうことになるでしょう。その辺はスタッフの判断にゆだねて、採用するようにしています」  茶木社長がリファラル採用(紹介や推薦)にこだわるのには理由がある。自身の人材紹介会社時代に経験した“売り上げ至上主義”だ。 「職場に適した人材を紹介することより、紹介会社のコストなど利益を重視する面が否めませんでした。正直、こういったサービスを使っても良い人材が来る可能性は低いんじゃないかと……」  これまでは好きなことをひたすら続けてきたが、今後はスタッフを守っていきたいという茶木社長は静かに笑う。  (取材・文=中森勇人)

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