アップルも折りたたみiPhone「やらざるをえない」世界を股にかけるスマホ研究家が断言する理由
アップルの折りたたみスマートフォンの噂話は、まるで狙ったかのように現れては消えていく。2024年7月にはAndroidスマートフォンの大手3社が折りたたみスマートフォンを相次いで発表したが、最近、出てきた噂もその話題に乗ろうとしているように思えてしまう。 【写真で見る】日本のスマホ市場から撤退を余儀なくされたファーウェイの折りたたみスマホが、ドバイでは大人気 だが、アップルも折りたたみスマートフォンの投入に待ったをかけている場合ではない状況だ。日本人の知らない間に、折りたたみスマートフォンは、とある国で大きな進化を遂げている。
■シャオミの折りたたみはiPhoneと同サイズ 日本ではサムスン電子が7月31日から折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold6」「Galaxy Z Flip6」の販売を開始した。7月10日にパリで行われた新製品発表会には世界中から記者が大勢訪れて、サムスンの第6世代となる折りたたみ端末の完成度を絶賛した。 【写真】折りたたみとは思えない薄さのシャオミ「MIX Fold 4」、「iPhoneより軽い」をうたったファーウェイの「Mate X3」など
だが、その興奮も冷めやらぬタイミングで、「後だしじゃんけん」のように新世代を感じさせる折りたたみスマートフォンが相次いで登場したのだ。これらは一見すると折りたたみスマートフォンにすら見えない。もはや「普通のスマートフォン」を買う理由が見当たらなくなるほど薄く、軽くなったからだ。 スマートフォンメーカーながら3月にEV(電気自動車)を発売し、その勢いは増すばかりのシャオミは、7月19日、中国で折りたたみスマートフォン「MIX Fold 4」を発表した。本体の大きさは折りたたんだ状態の厚さがわずか9.47ミリ、重量226グラムと信じられないほど薄くて軽量だ。ちなみにアップルのハイエンド端末「iPhone 15 Pro Max」は、厚さ8.25ミリ、重量221グラム。iPhone 15 Pro Maxのほうが薄くて軽いが、MIX Fold 4は“折りたたみ”スマートフォンであることを忘れてはならない。MIX Fold 4は閉じたときは6.56インチ、開くと7.98インチの大画面が使える。一方、iPhone 15 Pro Maxは6.7インチの画面“だけ”だ。わずかなサイズ差の両者を比べた時、1台2役で使えるMIX Fold 4のほうが使い勝手のいい製品だと私には思える。