口永良部島が噴火 気象庁「今後も同程度の噴火がある可能性」
鹿児島県の口永良部島(くちのえらぶじま)の新岳が29日午前10時前に噴火したことを受け、気象庁が会見し、「今後、同程度の規模の噴火が起こる可能性がある」と厳重な警戒を呼びかけた。 【動画】口永良部島の噴火 他火山との連動は「判断が難しい」
気象庁地震火山部の北川貞之火山課長は、噴火の形態について「これから調査するが、規模からいって水蒸気噴火ではないと思う」と述べた。 今後の噴火について、「直ちに大規模な噴火に移行するという情報はないが、同規模程度の噴火は発生する可能性がある」とし、警戒を呼びかけた。1931(昭和6)年、1966(昭和41)年という過去の例もあり、噴火は今回の1回で終わりではなく、続く可能性があると述べた。 昨年発生した噴火はマグマ水蒸気噴火だったが、「昨年の噴火よりやや大きい」とした。現在の情報では、火砕流は西側の向江浜への到達が確認されている。 箱根山など全国的に火山活動が活発化しているが、こうした火山活動の連動性については、「いまの地震学、火山学では分からない。判断が難しい」と述べた。