ボーナス支給ってなぜ「夏」か「冬」が多いの?秋や春の支給じゃだめなの?
月々支払われる給与とは別に、ボーナスを受け取れる会社は数多くあります。ボーナスは一時的にもらえるお金であり、企業によっては月給を大きく超える額を受け取れるケースもあるでしょう。 ボーナスは一般的に夏季と冬季に支給されるケースが珍しくありません。ニュースなどで「夏のボーナス」「冬のボーナス」という表現を聞いたことがある人も少なくないでしょう。 本記事では、ボーナスの支給時期が夏と冬に多い理由について解説します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
ボーナスに関する基本情報
最初に、ボーナス(賞与)に関する基本的なポイントを取り上げます。ボーナスについてぼんやりとしか理解していないという人は参考にしてください。 ■民間企業のボーナスの有無や時期に決まりはない 一般企業に勤める会社員は、法律でボーナスの支給が定められているわけではありません。ボーナスの有無や支給のタイミングは、企業に裁量が任されています。実際、ボーナスがない会社は少なくないようです。 ちなみに公務員のボーナスは「期末・勤勉手当」という名称で支給されており、規定があります。国家公務員は、原則6月30日と12月10日の2回支給のようです。地方公務員については各自治体の条例によるものの、一般的に国家公務員に準じた支給日になるようです。 ■ボーナスが主に夏と冬に支給される理由として考えられる要素 ボーナスが支給される場合、夏と冬が一般的ですが、それには以下のような要素が関係していると考えられます。 ・歴史的な経緯 江戸時代の慣習では、盆と年末の時期に奉公人へ小遣いが渡される風習がありました。 ・経済復興期の影響 戦後の復興期に、国民全体が足並みをそろえようと、盆と年末年始に休暇を取る風習が出てきました。そのため物入りなこれらの時期における「臨時収入」のニュアンスで支給する企業が現れたようです。 すべての企業がこれらの要素を背景にボーナス時期を決めているとはいえませんが、昔からの風習で規定されているケースも少なからずあると考えられます。