大阪府が医療非常事態宣言を発令~東京はこのままでいいのか
ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(12月4日放送)に内閣官房参与で外交評論家の宮家邦彦が出演。大阪府が医療非常事態宣言を発令したニュースについて解説した。
大阪府が医療非常事態宣言を発令~非常事態を示す赤信号を点灯
大阪府は12月3日、緊急の新型コロナウイルス対策本部会議を開き、感染急拡大に伴い自粛要請の基準、「大阪モデル」で非常事態を示す赤信号を初めて点灯させた。3日の重症者は過去最多の136人で、重症病床の使用率は66.0%に上り、赤信号点灯の基準である70%に迫ったため、判断を前倒ししたということである。医療体制が逼迫(ひっぱく)しているとして、医療非常事態宣言を発令し、大阪府民には12月15日まで不要不急の外出自粛を要請している。 飯田)通天閣や太陽の塔が真っ赤に染まったということです。 宮家)この間大阪に行って来ましたが、もちろん皆さん気をつけていて、東京とそれほど大きく変わらない様子でした。その大阪がこうなってしまうということは、東京は大丈夫なのかと心配になりますね。大阪府の知事にはいろいろな意見があるようですが、機敏に動いていますよね。それがパフォーマンスだと言われればそれまでですが、パフォーマンスと言うのなら、東京都にも、ときどきそういう傾向があります。この間も都知事が要請しないとGo To についてはいろいろと決められない、そんなことがあったでしょう? だから国は要請を待っているのでしょう? 飯田)はい。 宮家)しかし、要請したくないのか、もちろん都も国も両方ともしたくないのですよ。Go To をやめたくないのだからそれはそうですよ。経済を優先しなくてはいけない時期でもありますから。結局、譲り合う。そうすると結論が遅れる。GoTo中止などということになれば、飲食業などだけではなくて、観光業を含めて大変な影響があるのはわかるのですが、やはり大阪を見ていると、「なるほど。このように政治判断するのだな」ということがよくわかりますよね。