日銀次期総裁 銀行配慮で政策の微調整も
<2017年12月30日・2018年1月6日合併号> 2018年は日本銀行にとって大きな転換点になる。3月に岩田規久男・中曽宏両副総裁が、4月に黒田東彦総裁が任期満了を迎えるのだ。 13年4月に黒田氏が総裁に就任して以降、日銀は異次元の金融緩和を継続してきた。16年9月以降は、現行のYCC(イールドカーブ・コントロール、長短金利操作)を導入、短期金利をマイナス0.1%にするとともに、国債の大規模購入により10年債利回りを0%近傍に誘導している。
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藤原 宏成 :東洋経済 記者