藤川球児監督〝意味深発言〟に岩崎優、西勇輝…阪神ベテラン組は恐々 火の玉ボス、就任時に「力がなくて空気がいいだけでは必要ない」
阪神・藤川球児監督(44)の〝意味深発言〟がベテラン組に危機感を募らせている。 22日は救援エースの岩崎優投手(33)が、兵庫県西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸2億円でサイン。来季が4年契約の3年目となる岩崎は今季、ゲラと抑えの役割を分担し2年連続の60試合登板を達成したが、慢心の二文字はどこにもない。 【写真】一緒にラーメンを食べる阪神・才木浩人と大竹耕太郎 すでに藤川監督から来季の抑え構想を伝えられている本人は「気が引き締まった。自分の数字よりも、年々、チームが勝つことの意識の方が強い」と意気込む一方で「9回で考えていると言われ、正直ビックリした面もあった。(本当は)違う人が(抑えを)務めるのかな、と思って…。早い通達? いや、最終的にはどうなるかはわからないから…」などと懐疑的。これも危機感があるからだ。 就任1年目からV奪回に燃える〝火の玉ボス〟は就任会見で「ベテランの力が必要なのは間違いない。でも、力がなくて空気がいいだけでは必要ない」とベテランにとっては聞き捨てならない発言を連呼。藤川監督の現役時代からともにプレーし、今や実績も経験も豊富な岩崎であるが、指揮官の性格も熟知しているだけに、もはやひとごとではなくなっているのだ。 20日には4年契約3年目を現状維持の年俸3億円でサインしたチーム最年長の西勇輝投手(34)も藤川監督の発言に「この年齢でできなかったら引退するのは当たり前。向上心と闘争心が消えたらプロ野球は無理」とまで言い放った。こちらも藤川監督を現役時代から知るからこそ油断はできない。 藤川監督は就任以来、「岡田監督の後なんで絶対に選手は緩んでしまう。そうならないように気を付けたい」と漏らしており、今回の発言もその手の狙いがあるからこそ。ナインも結果で応えるしかない。=金額はいずれも推定 (岩﨑正範)