iPhone 12シリーズに複数の不具合発生、多数ユーザーが報告
AppleがリリースしたばかりのiPhone 12シリーズだが、すでに複数の不具合が発生していることが分かった。 【写真】リークされた“折りたたみiPhone”のデザイン ・通信が途切れる? タワー切り替えの方法に関係か 初めて5Gに対応したiPhone 12シリーズだが、5GとLTEの両方が途切れて通話ができなくなる現象が一部のユーザーから報告されていると『Slashgear』は伝えている(参考:https://www.slashgear.com/lte-and-5g-issues-plague-some-iphone-12-devices-02649504/)。 問題がどれほど広範囲なものかは正確にはつかめていないが、Appleフォーラムには500人以上のユーザーがこの問題について不満を訴えている。特に運転中や移動中に5GとLTEの両方の接続が切断されるという。iPhone 12がタワーを切り替える方法に関連していると推測されている。 アメリカの複数の携帯通信会社で発生しているため、iPhone12自体に問題があるようだとの見方を同メディアは示している。 iPhone 12シリーズでは、コロナ禍の影響で「mmWave」という5G規格がアメリカ向けのものに限定となり、日本では速度がやや遅いもう一つの5G規格「Sub-6GHz」が採用されている。したがって同じiPhone 12という名称でも日米では中身が多少異なる。しかし、この問題は日本でも発生が報告されている模様だ。 ・スタンバイでバッテリーが急激に減少 また、スタンバイ状態でバッテリーが過度に消耗するという症状も発生していると『9to5Mac』は報じている(参考:https://9to5mac.com/2020/12/02/iphone-12-battery-draining-unexpectedly-fast/)。 Wi-Fi使用時や5Gオフ時でもスタンバイ時にiPhone 12のバッテリーがすぐに消耗するユーザーが増えているという。 5Gに対応したことで電力消費は、以前より多くなる。しかし最新のApple A14 Bionicチップの性能・効率の向上により、バッテリー持続時間は正式発表ではiPhone 11シリーズ以上を維持している。 スタンバイ状態で1時間あたり約4%バッテリーが減るという報告があり、1,000人以上のユーザーが同様に減少する問題を抱えていると主張している。 ハードウェアに起因する問題なのか、iOSのアップデート等で改善が可能なのか、現時点では明らかになっていない。 ・Appleの見解は? コロナ禍の影響でiPhone 12シリーズの開発は、通常ならアメリカのApple本社からスタッフが生産現場に行くはずが、渡航制限により、リモートで多くの作業を行うことを余儀なくされた。また、コンポーネントのサプライヤーの多くも、コロナ禍の影響を受けている。 今回発生した不具合が、コロナ禍と関係しているといことではない。しかし、例年よりも難産だったことは確かだ。 年末の休暇次期に向けてiPhoneの売り上げは倍増すると言われている。既に購入したユーザーや今後の購入を検討しているユーザーのためにも、公式見解や何らかの解決策の提示が待たれるところだ。
Nagata Tombo