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李禹煥による「Dialogue(対話)」シリーズの最新作を見る。SCAI THE BATHHOUSEで開催の個展をチェック

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美術手帖

 李禹煥 (リー・ウーファン)は1936年韓国生まれ、56年より日本に在住。60年代後半から「もの派」の理論における中心的な実践家として活動し、自然物と人工物の即物的な組み合わせにより構成されるシリーズ「関係項」や、絵画の連作「対話」などで知られている。  近年は2014年にヴェルサイユ宮殿で、19年にはポンピドゥー・センター・メッスで個展を開催したほか、ディア・ビーコン(ニューヨーク)に恒久設置の展示室が設けられた。日本では、4月23日から森美術館で開催される「 STARS展:現代美術のスターたち - 日本から世界へ」の出展作家のひとりに選ばれている。  そんな李による個展が、東京・谷中のSCAI THE BATHHOUSE で開催。絵画のみで構成される本展では、李が2000年以降に展開してきた「Dialogue(対話)」シリーズの最新作を見ることができる。会期は3月6日~4月25日。  同シリーズはグレーの単色で始まったものだが、約20年を経て色彩豊かに展開。筆のワンストロークのように見える色面は鑑賞者に余白、そして作品の置かれた空間そのものを強く意識させる。一見ごく単純に見える絵画作品は非常に立体的で、身体性をも備えていると言える。  美術作品がアナログに制作されることが少なくなった現代において、人工的につくられるもの、人の手でしかつくり出せないもの、自然にしか発生しえないものの関係性を考え続ける作家の新たな境地に注目したい。

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