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プログラミングいらず「ノーコード」って何だ!? 市の職員が1週間で給付金申請システムを開発

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NIKKEI STYLE

《連載》デンシバ Spotlight

コンピューターやスマートフォンのアプリを、プログラムの知識がない人でも作ることができる「ノーコード」や「ローコード」と呼ばれる開発手法が注目されています。新サービスや社内システムを、業務内容を知る担当者がプログラミングなしで素早く開発できるのが特徴です。デジタルトランスフォーメーション(DX)に向けた新しいスタイルになりそうです。 コードはプログラミング言語で書かれた文字列です。これに対しノーコード開発はプログラムを書く必要がありません。コンピューターを動かす機能は、あらかじめ「部品」のような形で用意されており、それを組み立てるような感覚で業務ソフトやアプリを作ります。 コンピューター画面上で必要な機能を組み合わせてソフトウエアを作る「ノーコードツール」を、システム開発会社が相次いで製品化、企業や行政での利用が増えています。最近も兵庫県加古川市の職員が、特別定額給付金の申請システムを1週間足らずで開発したことが話題になりました。

■ソフト開発が簡単になるのは歴史の流れ

業務のデジタル化推進には、社内の業務処理を効率化するシステムを導入したり、リモート勤務に対応したスマホアプリなどを開発したりする必要があります。業務内容を熟知する従業員がこうしたツールを使ってソフトウエアを開発すれば、外注より低コストで素早く導入できる可能性があります。 人工知能(AI)技術である機械学習モデルを、ユーザーの手で複雑なプログラミングなしで構築できる仕組みも、米グーグルなどがクラウドで提供しています。画像解析や様々なデータ分析といった高度なAI機能も簡単に実現でき、「AIの民主化」と呼ばれています。 あらゆるモノがネットにつながる「IoT」分野でも、プログラミングなしでシステムを作り上げる試みが動き出しています。東芝グループが今年から推進している「ifLink(イフリンク)」という開発プラットフォームを使えば、センサーやスイッチといった様々な「部品」を組み合わせることで、体温の高い人をセンサーで検知して警報を鳴らすといったシステムが自作できます。 プログラミングを必要としないソフトウエア開発は世界的な傾向で、米調査会社ガートナーは、2024年までにソフト開発の65%がこうした手法になると予測しています。東芝の島田太郎執行役上席常務(最高デジタル責任者)は、「ソフトウエア開発が簡単になるのは歴史の流れ。今後はプログラミング能力より、何を作るかというコンセプトを生み出す能力が重要になる」と話しています。

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