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愛犬の安楽死を選んだのはなぜ? 辛い選択をめぐる手続き、配慮、費用…

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LIMO

ニュージーランドの街角を歩いていると、自由気ままに歩き回る猫や、オーナーと散歩している犬によく出会います。犬猫や小鳥、熱帯魚などペットを飼育する世帯は全世帯の64%に上り、1%の僅差で65%の米国に及ばず、世界第2位となっています※。 飼い始めは動物たちが幼いことも多く、元気で個性的でかわいくて……とメロメロになるものです。「いったん飼い始めたら、最期まで面倒を見る」という飼い主の責任がありますが、まだまだ先のことと忘れがちです。 ですが、命あるものには必ず死という別れがやって来ます。最愛の犬や猫などがもし天寿を全うするのではなかったら?  私たちが、子ども代わりともいえる動物の最期を決めなくてはならないのだったら?  安楽死を選ぶこともあるニュージーランドの飼い主たちの心中はどのようなものなのでしょうか。 ※『Companion Animals in New Zealand 2016』(The New Zealand Companion Animal Council Inc.)

余命3カ月と告げられた「クマ」ちゃん

ニュージーランドではペットの安楽死について、日本より比較的多く耳にします。 家庭で飼われている動物のうちのどの程度に安楽死がもたらされているのかははっきりしません。が、暮らしていてペットを飼う人と動物の話をしていると、日本ではほぼ聞くことがなかった「ペットの安楽死」が自然に話題に上ることもしばしばです。辛いことですが、それだけ身近なのだということがわかります。 筆者の友人、Aさんは日本から移り住んで23年という、ニュージーランドの裏も表も知り尽くした女性です。ご主人は7歳の時に香港から移住してきた、中国系キーウィ。2人はフレンチ・マスチフが気に入り、数代にわたってこの種類の犬を飼ってきました。 2年ほど前のこと。「クマ」ちゃんと名づけた3歳のオス犬の首にしこりがあるのに気づきます。かかりつけの獣医さんに連れていくと、しこりは悪性リンパ腫で、余命は約3カ月と告げられました。 通常、獣医さんは病気にかかった動物を快方に導くための手立てをいくつか提示し、飼い主はその中から最も良いものを選びます。残念ながらクマちゃんには投薬しか方法は残されていませんでした。しかも薬をのんでも回復は見込めず、数カ月の延命が期待できるだけに留まりました。 Aさん夫婦は大変なショックを受けます。当時気が動転していて正確な値段が頭に入らなかったそうですが、薬が非常に高額だったことはよく覚えているとのことでした。

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