Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

ギターエフェクター、南部鉄器で音に厚み メイカー塾開講でこだわりの開発秘話【岩手】

配信

岩手日日新聞社

 デジタルものづくり体験施設「ファブテラスいわて」の2020年度メイカー塾が21日、盛岡市のいわて県民情報交流センター(アイーナ)で開講した。初回は南部鉄器エフェクター「あられ」を製造販売する福嶋圭次郎さん(33)=奥州市水沢=を講師に、製造に至る経緯やこだわりに理解を深め、体験を通じてものづくりの魅力を味わった。  福嶋さんは、音楽作りに南部鉄器を生かせないかと、奥州市の南部鉄器製造業及富を見学。鋳鉄に関心を持ち、エレキギターに使われるエフェクターという音色を変化させる機器を覆う箱に南部鉄器を使おうと、19年7月に横浜市から移住し、同社の職人と協力して南部鉄器製エフェクターを開発した。  講演で福嶋さんは、箱の素材が音色に影響を与えることを紹介。大半を占めるアルミ製に比べ、伝統的なあられ模様を施した南部鉄器製は音に厚みがあり、弾いた時の音の反応が速いといい、受講者は実際にギターとアンプの間に南部鉄器製のエフェクターをつないでギターの音を鳴らしながら効果を確かめた。  受講した大橋康司さんは「質感が愛着につながる。エフェクター以外にも暮らしの中に鉄器が生かせないか考える上で参考になった」などと話していた。  メイカー塾は県主催で、施設を運営するNPO法人IRCプロジェクトが委託を受けて開催。ものづくりを行う作り手らが作品の価値を共有することでレベルアップを図り、3Dプリンターなどデジタル工作機械を使った新たなものづくりの潮流への参加促進を目的に実施している。今年度は4回を予定している。

【関連記事】