広島 来季キャッチフレーズ「遮二無二」ファン感謝デーで発表 新井監督V奪回へ決意表明
広島は23日、マツダスタジアムでファン感謝デーを開催し、来季のキャッチフレーズ「遮二無二(しゃにむに)」を発表した。今季の「しゃ!」を踏襲したもので、目指すは18年以来7年ぶりとなるリーグ優勝。新井貴浩監督(47)は「強い選手を育て、強いチームをつくるために精いっぱい頑張っていきたい」と決意表明した。 選手会長・堂林が、「遮二無二」と描かれたロゴデザインのボードを掲げると、マツダスタジアムは温かい拍手に包まれた。2万8000人が詰めかけたファン感謝デー。覇権奪回へ思いが込められた新キャッチフレーズを目にしたナインは、決意を新たにした。新井監督が言葉に力を込める。 「一生懸命にというより、強い感じで、脇目も振らずにまい進していくという、いい言葉だと思う。グラウンドで遮二無二プレーしている姿を、ファンの方々には、たくさん見てもらいたい」 今季は「勝者(しゃ)」になるという強い意志で「がむ“しゃ”ら」に戦うという心意気の「しゃ!」をキャッチフレーズとした。チームは9月4日まで首位をキープしたが、同月5勝20敗と大失速。68勝70敗5分けで2年ぶりのBクラス4位に終わっただけに、堂林は「今年と同じくがむしゃらにという思いも込められているので、来シーズンもがむしゃらに戦っていきます」と雪辱を誓った。 来季のキャッチフレーズには、優勝に向けて「遮二無二」まい進し、「遮二無二」戦い、「遮二無二」勝つという意味が込められた。リーグ覇者(しゃ)になれなかった悔しさを胸に、今季のキャチフレーズを踏襲した「遮二無二」の精神で戦っていく。 ファンとの交流イベントは約6時間にわたって開催。「ドリームマッチ サッカー対決」でハットトリックを決めた森下がMVPに輝き、フィナーレでは指揮官が来季に向けて決意表明した。 「期待に残念ながら、応えることができませんでしたが、もう来季に向かっての戦いは始まっている。選手たちが力をつけることによって、新たな競争が生まれ、チームの底力を押し上げてくれると期待している。私は来シーズンに向かって、強い選手を育て、強いチームをつくるために精いっぱい頑張っていきたい」 チーム全体が同じ方向を向いて、「遮二無二」7年ぶりの頂点を目指す。(長谷川 凡記)