まだまだ暑い沖縄にピッタリなメニューは… うま味染み込んだぷりぷりヘチマ 箸が進み汁も全て飲み干せる
[胃心地いいね](796)悠愉樹庵(ゆうゆじゅあん) 中城村屋宜824-1 店名には「ゆったり食を楽しみ癒やされる場所」との思いを込めた。木々に囲まれた落ち着きのある空間で、地産地消にこだわった料理が味わえる。2008年のオープン以来、胃袋も心も温まる味と、懐かしさを感じる店の雰囲気を求めて県内外から客が訪れている。 【地図】悠愉樹庵 メニューは、沖縄そばや郷土料理。器にもこだわり、読谷村のやちむん(陶器)に盛り付け、味だけでなく目でも楽しめる。 まだまだ暑い今の季節にピッタリなメニューは、ミネラルやビタミンなど栄養満点の「へちま定食」(900円)。大皿に盛られたナーベーラーンブシー(へちまのみそ煮)は、JA中城女性部の手作りみそとかつおだしで味付け。うま味が染み込んだふっくらぷりぷりのヘチマは、半熟卵を絡め、豆腐やポークと一緒に食べるとどんどん箸が進む。汁も全て飲み干せる。定食に付くクーブイリチー(昆布の炒め物)と手作りのジーマミ豆腐は優しい味わい。ご飯は玄米とフーチバージューシーから選べる。 その他のメニューでは、8~9品の小鉢が付いた「いなむどぅち定食」(1450円)、ショウガと黒糖で味付けしたテビチ定食(1300円)もお薦め。 定番のゴーヤーチャンプルー(850円)、豆腐チャンプルー(850円)、あっさりスープと細麺のてびちそば(880円)や軟骨そば(900円)も人気だ。期間限定(1~2月)で中城村特産の「中城島にんじん」を使った料理も提供する。 店主の島袋清子さん(77)は「沖縄の家庭の味を残したいという思いと、新鮮な素材を使って安心安全な料理を提供したいという思いがある。中城城跡を見た後に、ぜひ一度食べに来てほしい」と話した。(中部報道部・吉川毅) 【お店データ】営業時間は午前11時半~午後3時。月・日曜は定休。約50席、駐車場は約20台。電話098(895)2280