強豪ひしめく福岡県を制した東海大学付属福岡の宮崎優介コーチ「ウインターカップで九州の力を見せたい」
「相手の3年生が戦っているんだから、我々もそういう姿勢を」
取材・写真=古後登志夫 構成=鈴木健一郎 11月3日、ウインターカップ福岡県予選が最終日を迎えた。福岡第一と福岡大学附属大濠による男子の『福岡対決』に注目が集まるが、バスケ大国の福岡県では女子も激戦。決勝リーグ最終日、2勝同士の精華女子と東海大学付属福岡が激突した。この数年は福岡県で無敗の存在で、昨年のウインターカップ8強の精華女子に対し、東海大福岡はアンダードッグの存在。それでも下馬評を覆して68-64で競り勝った。198cmと圧倒的なサイズを誇るセネガルからの留学生、ファール・アミナタの存在は大きかったが、まだ1年生。勝負どころで主力となる3年生が力を発揮したことが勝因となった。ウインターカップは昨年に続き2度目の出場となるが、福岡県1位としての出場は初めて。強豪ひしめく福岡県王者となったチームを率いる宮崎優介コーチに話を聞いた。 ──優勝おめでとうございます。まずは今の気持ちを聞かせてください。 タイトルが懸かった大会はこのウインターカップだけなので、そこで優勝できたのはうれしいです。広島インターハイには福岡県の1位で通過したのですが、ウインターカップに1位で出場するのは今回が初めてです。今大会は選手たちを信頼して、決勝リーグの3試合でタイムアウトを取りませんでした。そこで選手たちとしっかりタイトルを取れたことはすごくうれしいです。 ──精華女子を相手に競り勝つことができた要因は何でしょうか。 やっぱり3年生ですね。前半が終わった時に緒方偲乃と木寺智美に、相手の3年生が戦っているんだから、我々もそういう姿勢を見せないといけないじゃないか、と喝を入れました。そこで第3クォーターの入りで2人が頑張ってくれたところです。入学した当時は特別に目立つ選手ではなかったのですが、コツコツやってきてくれました。 あとはアミナタですね。留学生の高さが生きたと思います。最初にアミナタが来た時はパスばかりになってしまい、個々の力が伸び悩んだところはあったのですが、今日の試合を見ながらそこは上手く修正できたと感じていました。本当であればインターハイを経験して、というところだったのですが、それがなかったので本大会までの1カ月半、しっかり伸ばしていきたいと思います。