イスラエル軍、レバノン住民に一部の村への帰還禁止
[ドバイ 29日 ロイター] - イスラエル軍報道官は29日、レバノンの住民に対し、追って通知があるまで南部の一部の村とその周辺地域への帰還を禁じると表明した。 イスラエル軍は前日、「容疑者」を乗せた車がレバノン南部の複数の地域に入ったとして、攻撃を加えたことを明らかにした。27日に発効したレバノンの武装組織ヒズボラとの停戦合意に違反する行為だと主張している。 ヒズボラのハッサン・ファドララ議員はイスラエルが停戦合意に違反したと反論。記者団に「イスラエルは国境の村に戻った人々を攻撃している」と述べた。 イスラエル軍報道官はレバノンの住民に対し、南部の60以上の村に帰還しないよう呼びかけ、該当地区に移動した住民は「自らを危険にさらす」ことになると述べた。 レバノン軍はこれに先立ち、イスラエルが27日と28日に停戦合意に複数回、違反したと非難した。 停戦期間は60日間で、戦闘の恒久的な停止を目指す。