CEOのイーロン・マスク氏が“資産19兆円”で世界一の富豪に!株価上昇が著しいテスラのビジネスモデルと快進撃を解説
2021年1月7日 、米電気自動車メーカー「テスラ」のCEOであるイーロン・マスク氏が、アマゾンCEOのジェフ・ベゾス氏を抜いて世界一の富豪となりました。マスク氏の純資産額は、ニューヨーク時間午前10時15分(同日)時点でなんと1,885億ドル(約19兆6,000億円)。 今回は、マスク氏の経歴やテスラのビジネスについてご紹介します。
南アフリカ出身のイーロン・マスク氏の初ビジネスは12歳の時
世界一の富豪となったイーロン・マスク氏が、初めてビジネスにチャレンジしたのはわずか12歳のとき。コンピューターが大好きだったマスク氏は、自ら作成したビデオゲームを500ドルで売却することに成功しました。 そんなマスク氏も、若い頃は自分が何をしたいのかわかっていなかったとか。大学で学ぶうちに、世界に何か影響を与えることができるのではないかと考え始めたそうです。
PayPalの立ち上げから宇宙事業を始めるまで
ソフトウェア企業「Zip2」を立ち上げたのち、27歳でPayPalの前身であるX.comを共同で立ち上げます。1998年に開始をしたPayPalの事業は、2002年に約15億ドルでeBayに売却することに。この資金を利用して、同じ年に宇宙事業を行うSpace Exploration Technologies(SpaceX)を立ち上げます。 宇宙事業に情熱を傾けたマスク氏ですが、2008年頃からはロケット打ち上げに関して何度も失敗を経験することになります。資金が底をつきそうになる苦境を味わいながらも挑戦を続け、見事ロケット打ち上げを成功させるに至りました。
電気自動車=長く走れない、の既成概念を覆す
2003年に、優れた電気自動車を作りたいと考えたエンジニア数人がテスラを創業。マスク氏は2004年に同社へ出資し、2008年にはCEOに就任しました。その後、2010年には“約半世紀ぶりに上場を果たした自動車メーカー”として満を持してナスダックに上場したのです。 2008年には最初のモデルとなる「Roadster」を、1,000万円で2,500台限定発売。多くのセレブがオーダーしたと言われる「Roadster」の販売後、セダン型の「Model S」や500万円程度の「Model 3」を発売し、一般向けにもブレークしました。 結果、テスラの時価総額は設立から17年でトヨタ自動車を超え、世界1位の自動車メーカーへと成長しました。