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“中年の星”木村一基王位、最速の公式戦に「決断力が問われます。私に一番ないもの」と自虐も虎視眈々/将棋・JT杯

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ABEMA TIMES

 昨年、史上最年長でタイトルを獲得した木村一基王位(46)が、最速の公式戦に久々に登場する。「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」が6月28日に開幕。木村王位は、2015年度の36回大会以来、5年ぶりの登場。前年覇者、タイトルホルダー、賞金ランキング上位者だけが出場できる棋戦に「トップだけが出られるということで嬉しいです。最近は解説の機会もありませんでしたので」と素直に喜びを現した。若手有利と言われる早指し戦ながら、木村王位の早指し力の評価は近年、急上昇。初優勝も十分に期待される棋士の一人だ。 【動画】木村一基九段の光る早指し力  “千駄ヶ谷の受け師”の異名を持ち、じっくりと耐えるだけでなく、相手の攻め駒を逆に攻めて受け潰すという棋風は、聞いただけなら長時間対局向きという印象を受けがち。本人も、持ち時間10分・切れたら1手30秒未満・考慮時間各5分という、最速の公式戦であることに「決断力が問われます。私に一番ないものです」と自虐的なコメントを寄せたが、実際は早指しでも鬼のように強い。非公式戦ながら、実力派棋士が多数集まることで知られる持ち時間5分・1手指すごとに5秒加算という超早指し棋戦「AbemaTVトーナメント」では、個人戦だった第2回大会でベスト4入り。団体戦となった第3回大会は、チームこそ予選敗退したが、個人としては三番勝負を2連続で勝ち越し、早指し適性の高さを関係者、ファンに強く印象づけた。  JT杯といえば、公開対局も楽しみの一つだが、木村王位には苦い思い出が一つある。「7手詰を逃して負けてアツくなっている時に『俺でも詰むぞー』とヤジが飛んだ。とても恥ずかしかった」というものだ。こんなヤジが飛ぶのも、解説やイベントなどでユーモア溢れるトークが魅力である木村王位の人柄があってのものだろう。  新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛期間は「おとなしくしていました」と特別なことはせず、対局再開となる時を待った。6月から、ほぼ普段通りに対局が行われるようにもなり「指せることはうれしいです。精一杯頑張ります」と喜びを感じながら盤に向かう。目標は「1勝」と謙虚でシンプル。「出場することは名誉なことですが、まだ勝ったことがありません。一つでも多く勝てるよう、また、面白い内容になるよう精一杯頑張ります」と、対局を待ちわびたファンのためにも全力で指すことが、中年の星をまた輝かせる。 (写真提供:日本将棋連盟)

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