U-21野津田は本田の後継者となれるか?
ネパール戦のあと、「本田選手は“悪魔の左足”と言われたが、野津田くんは」と水を向けられると、さすがに苦笑いして「いや、全然そのレベルじゃないですから」とかわしたが、ゴールを奪って浮かれる素振りは一切ない。「点を決められて嬉しかったですけど、そのあとのヘディングも絶対に決めないといけない場面ですし、この先、相手がもっと強くなったとき、追加点を決められるかどうかが勝負の分かれ目になる。そこに対しては重視しなければならないので、満足はしていません」。 もともと高校3年でJリーグデビューを果たしたJ1王者サンフレッチェ広島の至宝である。これが今大会初ゴールだなんて遅いぐらいだが、ミドルシュートの“照準器”の誤差はついに解消された。決勝トーナメントでは、この豪快な左足がU-21日本代表を勝利へと導いていくはずだ。 (文責・飯尾篤史/サッカーライター)