ラグビー 明大ルーキー・白井瑛人 空中戦で出色の活躍 強豪ひしめくブロックも「最高。うれしい限り」
◆ラグビー◇全国大学選手権 3回戦 明大 50―17 東海大(14日、秩父宮) 昨季準優勝の明大(関東対抗戦3位)は、東海大(関東リーグ戦3位)に50―17で勝利。先発で1トライを挙げたWTB白井瑛人は「今日はリーダー陣がいない中で、若いメンバーで楽しみながらできたと思う」と振り返った。 主将のFW木戸大士郎、BK秋浜悠太ら主軸の4年生を脳しんとうの影響などで欠いた大学選手権の初戦。前半こそ東海大の圧力を受ける場面もあったが、21―10で折り返した後半4分。敵陣左サイドのラインアウトを起点に相手インゴールに迫り、SO萩井のロングパスを右サイドの白井が捕球。追加点を挙げた。チームは後半5トライで快勝し、白井は「苦しい時間帯が来るのは分かっていた。そこは耐えた」とうなずいた。 この日は空中戦でも出色の活躍。後半17分、CTB平翔太のトライの起点は、敵陣に高く蹴られたボールを白井が再獲得したところだった。何度もハイボールの競り合いに勝ち、神鳥裕之監督は「すごかったですね」と絶賛。白井は夏合宿の帝京大との試合で、自身のハイボール処理のミスからの失点を反省し、練習。だが関東対抗戦の早明戦(1日、23●27)でも相手のFB矢崎由高(2年)に位置取りで遅れ「めちゃくちゃ悔しかった」という。個人練習では「最高到達点でボールを取る意識」を徹底し、この日指揮官が「日々の努力を大舞台でも発揮できる力を見せてくれた」と、うなる活躍につなげた。 東海大を下し、次戦は関西リーグ1位の天理大戦(22日、三重交通G鈴鹿)。勝てば準決勝で、学生王者の帝京大戦とあたる可能性のある厳しい組み合わせだ。それでも白井は「もう一回、早稲田と対戦したい気持ちがある。帝京ともやりたい。天理も、夏合宿は負けているので。強いチームとやっていける中で、全部勝っていけばすごい優勝ができると思う」。頼もしいルーキーは「(組み合わせは)最高だと思う。初戦が東海、次が天理。うれしい限りです」と、頂点だけを見据えた。
報知新聞社