ロケッツがウォリアーズに劇的勝利、ジェイレン・グリーン「僕たちの成長した姿を見せることができた」
ウォリアーズ戦の連敗を15で止め、カップ戦の4強進出
現地12月11日、ロケッツがインシーズン・トーナメントの準々決勝でウォリアーズと対戦し、最後までもつれる激闘を91-90で制した。 前半の3ポイントシュートはウォリアーズが22本中4本成功、ロケッツも13本中1本成功と互いにシュートタッチに苦しんだ結果、ロケッツの44-37とロースコアでハーフタイムを迎える。だが、第3クォーターに入ると、ウォリアーズはバディ・ヒールドの活躍もあり、このクォーターで4本の3ポイントシュートを沈めるなど本来のシュート力を発揮して流れを引き寄せる。 第4クォーターに入ると、再びロースコアの展開になるがウォリアーズのペースで進み、残り3分半にはジョナサン・クミンガの3ポイントシュートで7点のリードを奪う。ここからロケッツは、フレッド・バンブリートの長距離砲などにより、残り27秒で1点差に迫る。 直後のウォリアーズのポゼッション、ステフィン・カリーは残り11秒の時点で早くも3ポイントシュートを放つが失敗。その後、微妙な判定であったがルーズボール争いでクミンガがファウルを宣告され、残り3秒でジェイレン・グリーンがフリースローの機会を得る。プレッシャーのかかる場面でグリーンが2本しっかり沈めて、ロケッツが土壇場で逆転。最後、逆転を狙ったブランディン・ポジェムスキーの3ポイントシュートをジャバリ・スミスJr.がブロックし、ロケッツが劇的な勝利を収めた。 値千金のフリースローを決めたグリーンだが、試合後の囲み取材で「フリースローを打つ時、なんで観客はあんなに騒がしいんだろうと思っていた。少し、静かにしてもらう必要があったね」と笑顔で振り返る。 だが、ここまでキャリア最高となる87.4%の成功率を誇る自身のフリースローに確かな自信を持っていたと続ける。「こういう時のためにフリースローの練習をしてきた。そしてフリースロー成功率を大きく向上させたことで、自分の力を信頼していた」 ロケッツは2019-20シーズンを最後にプレーオフから遠ざかっており、グリーンやアルペラン・シェングンにスミスJr.といった生え抜きの若手は大舞台での経験が皆無だ。それだけに対ウォリアーズ戦での連敗を15で止める2020年2月以来の勝利でのベスト4進出に「最高な気分だ。今までこういう状況はなかった。僕たちの成長した姿を見せることができた」と喜びを語る。 これでロケッツは今シーズン、17勝8敗とリーグ上位をキープしている。ここまでの快進撃がフロックでないことを証明する大きな勝利となった。