大阪府「まん延防止」延長へ 引き続き高齢者の外出自粛など要請
大阪府「まん延防止」延長へ 引き続き高齢者の外出自粛など要請
まん延防止等重点措置が大阪府や兵庫県、京都府の関西3府県を含む18の都道府県で今月21日まで延長されることを受け、大阪府は4日午後、大阪府庁で「第72回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議」を行い、延長後の措置内容について専門家らと協議。高齢者らに対して引き続き感染リスクが高い場所への外出・移動の自粛を呼びかけることや、飲食店に対する時短要請の継続などを決めた。 【動画】大阪府が新型コロナ対策会議 「まん延防止」延長で対応は?(2022年3月4日)
会議では、入院している人のほとんどが高齢者であることなどから、高齢者の命と健康を守るために高齢者、または同居家族など日常的に接する人の感染リスクが高い場所への外出・移動を自粛すること。高齢者施設での面会は原則自粛すること。高齢者の同居家族が感染した場合、積極的に大規模医療・療養センターもしくは宿泊療養施設において療養することを引き続き呼びかけていくことを決めた。
また、引き続き飲食店に対する時短要請も行われ、酒類の提供については、府の感染対策認証制度「ゴールドステッカー」の認証を受けた店に限り認められる。
会議では大阪府の吉村洋文知事が「日々の感染者数は徐々に減少傾向にありますが、まだ医療が非常にひっ迫しております。加えて他府県の状況をみてもオミクロンの感染拡大力が強いということで反転する可能性があるんじゃないかという指摘も強くあります」と府内の現状を説明した。 また「高止まりというか第5波のように大きく減少しないのではないかという指摘もあります。まだ感染が高い推移にありますから、非常に注視をしなければならないと思っています」と続けた。
会議ではオミクロン株の一種で、強い感染力を持つとされる派生型の「BA・2」についても触れ、吉村知事は「大阪においても散発されるようになって全国てもみられているという状況です。専門家の意見によれば東京都心においては置き換えが4月の頭に進むのではと。大阪にも当てはまる話だろうと思っていますので変異株という観点からも非常に注意しなければならない」と警戒感を示した。