都市対抗中継リポーター・羽村亜美さんの仕事にかける情熱とは?/JABA公式サポ・豊島わかなの熱視線!
11月22日から12月3日までの12日間、東京ドームで開催される第91回都市対抗野球。週刊ベースボールONLINEでは、同大会にまつわるさまざまな情報や知られざる秘話を『JABA公式サポーター』が日替わりで発信していきます。本日は豊島わかなさんです。
社会人野球を盛り上げたい
都市対抗野球大会の中継リポーターとして、社会人野球ファンから多くの支持を得ている、フリーアナウンサーの羽村亜美さん。過去には2010年から5年間、東北楽天ゴールデンイーグルスのリポーターを、ほぼ1人で72試合担当するなど、ベテランスポーツリポーターです。
いつも明るく、社会人野球への愛が強い「姉御肌」な羽村さん。今大会も12日間の期間中、毎日中継リポートと勝利者インタビューを担当しています。羽村さんの野球への情熱。これは、どうやら大学時代が原点のようです。 「明治大学に進学して、野球部のマネジャーをしていましたが、人間関係に悩んで2年でマネジャーをやめました。このときの私は本当にボロボロで。心も体も病んでいた時期だったので、インターネットで『野球がない国』と検索して、一番に出てきたネパールに2カ月ほど行っていました」 野球から離れたい一心でたどり着いた先のネパールでは、道具も何もない環境の中、見よう見まねで野球をする子どもたちの姿があったそうです。 「子どもたちを見ていたら、『ああ、私、こんなことでクヨクヨしてちゃダメだ』って思えて。すぐには無理でも、絶対に野球の世界に戻ってくるぞって心から思えたんです。この経験があったから、追い込まれた状態になっても頑張ることができるし、あのときのつらい経験はムダじゃなかったな、と今では思います」
例年は、予選や地方大会、オープン戦などにも足を運んでいた羽村さん。しかし、今年は新型コロナウイルスの影響で、リポートの柱となる現地取材ができない状況になってしまいました。 「だからこそ、これまでの積み重ねが生きています。都市対抗にかかわるようになって11年。今まで取材のたびに書いてきたノートを引っ張り出して、過去の情報などを交えながらリポートを入れています。われわれリポーターは、ただ単に選手の意気込みを伝えることが仕事ではなく、その背景に何があるのかを視聴者に伝えることが仕事です。都市対抗の場合はそこにプラスして選手の周りのことも伝えたいし、それができるのが都市対抗のリポートの面白さでもあります」