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英国が生んだ傑作喜劇『夏の夜の夢』で新国立劇場オペラの幕が再び上がる

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サライ.jp

文/堀けいこ 待っていました! そんな声が聞こえてきそうです。この2月の『セビリアの理髪師』公演を終えた後、約8ヶ月の間公演中止が続いた新国立劇場オペラが、間もなく再開の日を迎えます。

名作オペラを“ニューノーマル時代”の新演出版で

再開幕公演第1弾として、そして、新国立劇場オペラ2020/2021シーズンの開幕公演として上演されるのが、ベンジャミン・ブリテンの『夏の夜の夢』。「20世紀オペラで最も華やかで心の底から楽しめる作品をシーズン開幕に」という、芸術監督・大野和士氏の思いから選ばれた演目です。

シェイクスピアの傑作喜劇としてその名が知られる『夏の夜の夢』は、妖精たち、貴族の恋人たち、職人たちが織り成す不思議な一夜の物語。20世紀のイギリスにおける最も重要なオペラ作曲家といわれるベンジャミン・ブリテンが、自国の偉大な劇作家シェイクスピアの原作を元にしたオペラを完成させたのは1960年。全部で15のオペラを残したブリテンの10番目の作品で、作曲家としての成熟を示した名作といわれています。

今回の公演は特別バージョン(新制作)で、2004年のクリスマス・シーズンにベルギーのモネ劇場で初演された、デイヴィッド・ マクヴィカー 演出の『夏の夜の夢』が元になっています。世界的デザイナーのレイ・スミスが美術・衣装を担当したその舞台はあまりにも魅力的で、大きな話題となりました。 そして、今回、新国立劇場で初演出となるレア・ハウスマンは、デイヴィッド・ マクヴィカー 演出を熟知する気鋭の演出家。オリジナル演出で話題となったレイ・スミスによる舞台装置や衣装を使いながら、ソーシャル・ディスタンスや皮膜感染予防に配慮した新たな舞台を創り出すというのですから、これは注目です。

国内屈指の実力派歌手の集結する舞台は見逃せない

ベンジャミン・ブリテンは、シェイクスピアの戯曲『夏の夜の夢』の世界観はそのままに、テキストを約半分に圧縮してオペラを構成しています。音楽は多彩で、親しみやすく、魅力的。ボーイ・ソプラノによる妖精たちのアンサンブルや、カウンターテナーが演じる妖精の王オーベロンが、観客を幻想的な世界へ引き込んでいきます。

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