「ゆるくない」カモシカゆるキャラ人気 イベント“出没”で地域貢献
■上市のネットショップが任命 ネットショップ「カモシカnet」を運営するライブリード(富山県上市町正印)は、ショップの店長としているニホンカモシカのキャラクター「三太(さんた)」を県内のイベントに登場させて地域活性化に貢献している。本物のカモシカにそっくりの「ゆるくない」キャラクターで人気を集めている。(井波光雄) 上市町の山奥に生息する三太は店長を任せられ、事務所に毎日通っているという設定。ニホンカモシカは県獣で、「郷土愛が強い」として、三太のおなかのポケットは富山県の形になっている。 地域のにぎわいづくりに貢献しようと、県内のさまざまなイベントで会場を盛り上げている。昨年11月に舟橋村で開かれた野菜の収穫体験に登場した。バスケットボール男子Bリーグの富山グラウジーズのホームゲームにも姿を現す。 リアルなキャラクターに子どもたちは最初は驚くことが多いが、時間がたつうちに記念撮影を求められるなど人気を集めているという。
岩手県滝沢市で昨年10月に行われた「ゆるキャラグランプリ」では企業部門にエントリーし、294体中72位に選ばれた。 ネットショップでは県内に本社があるメーカーを中心にベビー用品やペット用品、日用品などを扱う。購入者に商品を送る際には、黒部ダムや欅平を背景に三太を撮影し、「富山が好きやちゃ」と文字を入れたカードを添えている。 三太は今年、全国のご当地キャラに会うため、各地に出掛けることを計画。杉谷光雄社長は「県内のイベントを盛り上げるとともに、全国各地で富山の魅力を発信していきたい」と話している。