【マンガ】体育会系社会で「勝つ」ことの意味 地べたと理不尽で育んだ仲間意識
高校時代、強豪校の剣道部に入って、一番面食らったのは昼食の時間でした。薄暗い部室で、男子部員全員と顔を合わせて弁当をつつく時間。……嫌過ぎる。 【マンガを全ページ読む】 そんな時間も3カ月もするとなれるもので、絶対に分かり合えない……と絶望していた同期たちは「理不尽を耐える仲間」に昇格していました。 さて、そんな剣道部員の日々。学生の本分である勉学はどうだったのかと言うと……。
第3話
自分たちのいた体育会系の世界は「勝って好成績を残せば、大学進学などの未来が開ける」というシンプルなシステムでした。 コネ、さまざまな大人の思惑といった問題もありましたが、そこは学生の自分たちには触れることのできないところ。目下「勝利」の2文字をかなえるべく、私たちはいつの間にか一枚岩になっていました。 賛同はできませんが、「強固なチームワーク」という理想を実現するために、理不尽を共有させるというのはとても効果があったんだなぁ……と感じます。 そんな形で得ることになった剣道部の仲間たち。当時を振り返ると、確かに同じ景色を見たという感動は否定できず……。前向きに捉えたらいいのか、後ろ向きに捉えたらいいのかも分からない感情に包まれます。 ただ本当に、あの頃の私は、彼らで満たされていたようです。
ねとらぼ