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「いきなり!ステーキ」救う手は…ペッパーフード“意地の生存戦略”

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現代ビジネス

ペッパーフードに気になる動き

 5月25日に新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言が解除されて、もうすぐ2週間が経過しようとしている。6月1日0時には、東京都も休業要請緩和のステップ2に移行。街中を行き交う人の数は日増しに増えつつある。 【写真】「いきなり」大惨事のウラで急成長、「やっぱりステーキ」とは何者か  そんな中、同じ6月1日、ひっそりと気になるニュースが外食業界で報じられた。それは、「ペッパーランチ」や「いきなり! ステーキ」などステーキを中心にレストランチェーンを運営する株式会社ペッパーフードサービスの資金繰りに関するものだ。  報道によれば、同社の株主であり、かつ主要仕入先であるエスフーズ株式会社の村上真之助社長個人から、20億円を借り入れを決定。有担保・無保証で、返済は7月31日の予定だという。  「いきなり! ステーキ」の不振ぶりは、新型コロナの感染拡大に伴い、多くの飲食店が営業自粛に追い込まれる以前からすでに報じられていた。では、同社の「20億円借り入れ」はいったい何を示唆しているのだろうか。  実は、まだ全国的にコロナ禍の最中であった4月30日時点ですでに、ペッパーフードサービスは気になる発表をしていた。  「2020年6月1日効力発生日(予定)として、ペッパーランチ事業に関する権利義務について、新設分割により設立する株式会社JPに承継することを決議いたしましたので、下記の通りお知らせします。(以降省略)」  要するに、「ペッパーランチ」事業だけ別会社に分離するという内容だった。

急成長の先に待ち受けていた試練

 ペッパーフードサービスの事業は、大まかな規模ごとに言えば、3つに区分される。すなわち、この「ペッパーランチ」事業と「いきなり! ステーキ」事業、そしてその他のレストラン事業だ。  ここで改めて、ペッパーフードサービスの歴史を振り返りたい。  同社は、一瀬邦夫社長が1985年にレストラン事業で創業をスタート。そして1994年、「ペッパーランチ」事業を展開すると、2004年には「ペッパーランチ」100店舗達成、2006年マザーズ上場、2012年には「ペッパーランチ」海外100店舗達成と、色々な苦難もありながら事業としては総じて順調に成長を果たしてきた。  そして2013年には、すでに展開していたステーキチェーン「ステーキくに」の約半額でステーキを楽しめる「いきなり! ステーキ」1号店が銀座に登場。当時、「ステーキが手軽に食べられる」、「立って食べられる斬新なスタイル」は脚光を浴び、一躍スターブランドへと成長を遂げた。  それからたった5年のうちに「いきなり! ステーキ」が300店舗を達成すると、一瀬社長は「1000店舗達成を目標」に急速展開を図る。その言葉通り、2018年、米国・NASDAQ市場へのADR上場を果たすなど話題を集めるが、2019年からは既存店売上の下降が目立つようになったのである。

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