「チケットはどうにかならなかったのかな」森山監督の仙台サポへの想い。「あと一歩」届かず逃したJ1昇格よりも前に来る目標は?
「『まだまだ甘いぞ』って」
「あと一歩。正直、力が足りなかったかな」 ベガルタ仙台は12月7日、J1昇格プレーオフ決勝で、ファジアーノ岡山と敵地で対戦。0-2で敗れ、2021年以来のJ1復帰まではあと一歩届かず、森山佳郎監督はそう口にした。 【動画】この大一番でゴラッソ!岡山MFがペナ角から美しいコントロールショット 就任1年目、57歳の指揮官の目は赤い。 「チームのために忠誠心、献身性を持って、みんなが1つになって、ハードワークして頑張ってここまで辿り着いたのは誇らしいし、スタッフを含めて本当にみんなに感謝。サポーターの皆さんも、ここに来るまで色んなことをやっていただいているのも見聞きしていたので、喜びを共にしたかったんですけど、『まだまだ甘いぞ』って神様に言われたのかな」 昇格を逃した要因には、筑波大学の後輩でもある木山隆之監督が率いる、岡山との経験値の差を挙げた。 「ファジアーノの木山監督は大学の後輩ですけれども、彼は5度目の挑戦で、このファジアーノも2年前に参入戦に行きながら悔しい思いをしたっていう。で、昨年に清水エスパルスで悔しい思いをした神谷(優太)選手や竹内(涼)選手の思いというか、覚悟というか。その辺は僕らにもあったけど、上回られてしまったかな。木山監督、ファジアーノに関わる皆さんに本当におめでとうと言いたいです」 そして最後に、サポーターへのメッセージを求められると、「僕らの1番の目標は、『J1昇格』もありますけど、僕はそれよりも『地域に必要とされ、愛され、応援されるクラブ』が1番最初にある」と強い想いを明かした。 「今年1年間、色んなところで応援してもらえる機会も増えましたし、今回も参入戦が決まってから、サポーターの皆さんが夜なべをして、フラッグを作ってくれたり、色んなことをしていただいているのも知っていました。今日もたくさんの方がチケットが取れなくて、でも居ても立っても居られず、この地まで足を運んでいただいた方もたくさんおられて、チケットはどうにかならなかったのかなと...非常に残念で申し訳ないです。 それでも外から応援していただいていたみたいですし、仙台でもパブリックビューイングでたくさんの方に応援していただいて、そういう皆さんに勝利をお届けできなかったのは本当に本当に残念です。ここからオフに入るまで、また地域の皆さんのところに行ったり、選手たちもスクールに行ったり、そういうところで交流して、子どもたちの夢になったり、地域の方に必要と思ってもらえるような存在になっていけたらなと。その上に『昇格』があって、まだまだそこに行くには僕たちは力が足りなかったと思います」 森山体制1年目は勝点64でレギュラーシーズン6位、昇格プレーオフ決勝敗退で終了。来季こそ、誇るべきサポーターと共にJ1復帰の夢を果たせるか。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【関連記事】
- 「ダメだ泣けてくる」「グッとくるなぁ」J1昇格ならずも...仙台サポの惜しみない声援と拍手にファン感涙「地獄の底まで付いて行くよ」
- 「ん? 2-0だったよな?」「プレーオフ怖すぎ」後半AT被弾でJ2昇格を逃した山雅に落胆の声「辛すぎでしょ」「試練が続く」
- 「やったぞ!!!J1だ!!!最高!!!」M-1王者、悲願成就に大大大興奮「ありがとうファジアーノ岡山」「J2昇格から16年。ついに」
- 「感無量です」岡山を初のJ1昇格に導いた木山隆之監督が喜びを噛みしめる!「我々が今頑張れているのは、創設時から頑張ってきた人たちの...」
- 富山が劇的展開でJ2昇格! ホームで松本に2点ビハインドも、碓井のヘッド2発でドローに持ち込む【J2昇格PO決勝】