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リモートワークで大切なのは「衝突」だった――100人100通りの働き方を実現するために

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文春オンライン

オンラインでの衝突は歓迎すべきこと

 ツールを使ったオンラインコミュニケーションの多くは、文字による書き込みのやりとりです。ただし、ちょっとした表現や言い回しによって、真意が伝わらなかったり、相手のミスリードを誘発したりすることもあります。それは、伝え方の工夫や何度も伝えるといったやり方で回避できるものですが、時に衝突が生じることもあります。  サイボウズでは過去に「イヤホン事件」がありました。これは新入社員の実践研修中にイヤホンをして作業していた新人がいたことに対して、担当メンターが「イヤホンは外したほうがいい」と注意を促す投稿をキントーン上にしたところ、「何を懸念しての指摘なのかがわかりません」と新人側から真意を問う声が上がったものです。

質問責任と説明責任

 この議論はキントーン上で全社員に公開されていたので、周囲からさまざまな意見が投げかけられることになりました。イヤホンをしていると話しかけにくいのか、単に「新人のくせに生意気だ」なのか、と。そんな論点を経て、最終的にはサイボウズのビジョン「チームワークあふれる社会を創る」に沿ったアウトプットにつながるものである限り、仕事中にイヤホンをすることを許容するという結論に至りました。  サイボウズでは「質問責任・説明責任」という考え方を大事にしています。これは、“もやもや”していることや不明な点があれば、必ず質問をすること。そして、質問を受けた人は、必ずそのことについて説明する必要があるという考え方です。  質問と説明が正しく行われると、ディスカッションが回りだすことになります。ツールを使ったオンラインコミュニケーションの肝は、良質な議論が展開されること。そして、その議論がオープンになっていることで、議論に直接参加していない人にも議論内容の理解が深まることです。一見オンラインで衝突が生じているように見えても、それが議論の呼び水となり、何かしらの課題を解決するきっかけになっていることが多いのです。

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