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リモートワークで大切なのは「衝突」だった――100人100通りの働き方を実現するために

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文春オンライン

強まりつつある「即レス圧力」

「それはやりすぎじゃないか?」と思う人もいると思いますが、依頼範囲や伝達内容を明確にして伝えたほうが、その後の不要なやりとりもなくせるという実感があるからです。  今は「即レス圧力」が非常に強くなっていると思います。誰もが四六時中、スマホでメールやメッセージを確認できるので、受信側も「見てしまったからには返さないといけない」と感じ、送った側も「すぐに返信があって当たり前。返信がないのは怠けているからだ」と、無意識のうちに考えてしまっているのではないでしょうか。だからやりとりが遅れることで双方にストレスがかかる状態が増えています。  僕も仕事での連絡をした際に「なんで返信がないんだ」「ちゃんと見ているのかな?」とメンバーの対応に不安を感じることがあります。けれど、そういうときこそ、返信が「ないこと」ではなく、返信が「できない状況」になっている可能性を考えます。

 再び確認の連絡を送るにしても「メッセージちゃんと見てる?」と送るのではなく、「今、見られない状況になってる?」と送ることで、相手が受ける印象もだいぶ変わってくると思いませんか?  ツールはあくまでもツールです。ツールの先には使う人がいます。考えてみれば当たり前のことなのですが、パソコンやスマホを常時使っていると、皆さん忘れがちになっている瞬間も多いのではないでしょうか。

ルールを作ると「相手のこと」を考えなくなる

 相手のことをしっかりとおもんばかること、つまり相手の仕事のスタンスを理解できれば、連絡や情報共有でのトラブルも起きにくくなります。あくまでコミュニケーションは、送り手と受け手のキャッチボールによって成立します。お互いが気持ちよくキャッチボールをするには、相手が受け取りやすいところに、適切な力でボールを投げる必要があります。言葉を介したオンラインコミュニケーションでも、相手に届く言葉づかいで伝えてあげるといいと思います。  相手への配慮があれば、オンラインコミュニケーションの仕方は一律ではなくていいと思います。例えば、ある人には「この人は仕事の連絡はすぐにチェックしたいはずだから、夜中でもオンラインで送って『朝に返事をください』と添えておこう」と連絡したり、またある人には「この人は育児で大変な時期だから、家にいる時間は連絡しないでおこう」と配慮したりすることです。

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