男児への性加害「真摯な反省は認められない」 学童施設元社員に懲役2年実刑判決
「真摯な反省は認められない」
冒頭のように、被告人に言い渡されたのは懲役2年の実刑判決。裁判長は量刑の理由について以下のように述べ、控訴の説明を行って裁判を終わらせた。 「幼く性知識の乏しい児童を狙った卑劣な犯行だ。被害児童らの心身の成長に深刻な悪影響を及ぼす可能性があり、保護者らの処罰感情の大きさは当然といえる。また、医療機関で小児性愛の治療を続けるとしている一方で、一部の加害について仕事のストレス等で衝動的に行ってしまったことで、児童らを性的対象としては見ていなかったなどと述べるなど、真摯な反省は認められない。しかし母親が出廷し、更生に協力的であること等は酌むべき事情として考慮できる。これらを総合して主文の刑に処するのが相当と判断した」 猫背気味に証言台に座る被告人の表情は灰色のマスクに隠れていたが、判決が読み上げられる間、裁判官の方をまっすぐに見つめ、判決の内容を理解しようと集中しているように見えた。 報道によると、弁護側は無罪主張が認められなかったことなどを受けて30日付で控訴したという。
弁護士JP編集部