F1第24戦最終戦、ノリスの優勝でマクラーレンが26年ぶりのコンストラクターズタイトル獲得【アブダビGP 決勝】
スタートの波乱でフェラーリに逆転タイトル獲得のチャンスも
2024年12月8日(現地時間)、F1世界選手権第24戦(最終戦)アブダビGP決勝がアラブ首長国連邦アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで開催され、マクラーレンのランド・ノリスが優勝。2位にはカルロス・サインツ、3位にはシャルル・ルクレールとフェラーリ勢が入ったものの、コンストラクターズ選手権はマクラーレンが獲得することになった。RBの角田裕毅はスタートで失敗して最後尾に落ち、12位まで追い上げるのが精一杯だった。 【写真はこちら】これは僕の勝利じゃなく、チームの勝利。本当に誇らしいよ ─── L.ノリス(全8枚) マクラーレンとフェラーリのコンストラクターズ選手権争いが注目された最終戦。ポイントでは圧倒的優位に立つマクラーレンだったが、レーススタートで思わぬアクシデントに見舞われた。 フロントロウの一角だったオスカー・ピアストリが、ターン1で、5番グリッドから好ダッシュを見せたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に追突される形でスピン。いきなりポイント圏外に転落したのだ。 この間隙をついてサインツが2番手に浮上。ペナルティもあって19番手グリッドからスタートしたルクレールもいきなり8番手まで上がり、フェラーリに逆転タイトル獲得のチャンスが出てきた。 だが、ポールポジションからレースの主導権を奪ったノリスは盤石だった。サインツとの差を冷静にコントロール。中盤、ハードタイヤへの交換直後に一時的に差が詰まる局面はあったものの、その後は再びリードを広げていく。
ノリスがシーズン4勝目をあげ、マクラーレンが26年ぶり凱歌
レース後半、フェラーリはルクレールが3番手まで上がり、これでサインツがノリスを抜けば逆転タイトルという状況を作り上げたが、ノリスの優位は揺るがず。そのままシーズン4勝目のチェッカーを受けた。 この瞬間、マクラーレンの1998年以来、26年ぶりとなるコンストラクターズ選手権獲得が決まった。 レース後、歓喜のノリスは、「素晴らしい瞬間だ。こんなふうにシーズンを終えられて最高の気分だよ。これは僕の勝利じゃなく、チームの勝利。本当に誇らしいよ」と満面の笑顔。さらに「今年はたくさんミスもしたし、そこから学ぶことも多かった。マックス・フェルスタッペンからもたくさん学ばせてもらった。次の年こそ、ドライバーズ選手権を勝ち取りたい」と2025年シーズンへの決意も語った。 来年2025年の開幕戦オーストラリアGPは、3月14日にメルボルンのアルバート・パーク・サーキットで開幕、決勝レースは3月16日に開催される。(文:新村いつき)